遅くなりましたが、2023年度弁理士試験(一次試験)の体験記をまとめました。
今年で3回目の弁理士試験。
一次試験に一度も合格できないまま「ベテラン受験生」になりつつあるボクから、試験本番での気づきを共有させていただきます。
過去の体験記はこちら。
それではいってみましょう!
試験会場
2023年度の一次試験は「5月21日(日)」に行われました。
東京の試験会場は、昨年と同じ「立教大学 池袋キャンパス(東京都豊島区)」
※一次試験は、東京、大阪、仙台、名古屋、福岡で開催
2022年度の突き抜けるような快晴ではありませんでしたが、寒すぎず暑すぎず、過ごしやすい一日でした。
こちらは昨年の写真
ちょっと失敗談
今年はちょっとしたミスをやらかしました…
試験当日のスケジュールは以下の通り。
- 12:00:着席
- 12:30:試験開始
- 16:00:試験終了
開始時刻30分前の「12:00」に着席をして、試験の説明を受けることとなっています。
去年と同じ会場ということで、集合時刻の「11:20」に最寄駅(池袋駅)へ。
そこから、コンビニに寄って目的地に到着したのは「11:40」頃。
自分の席を探したり、お手洗いに行ったりしているうちに「12:00」
…って、あれ?
最後の復習できないじゃん!
例年であれば、道に迷うことを想定して早めに会場入りをして、余った時間で最後の復習をしていたのに、、、
今年はピッタリすぎて、復習の時間を取ることができませんでした(;’∀’)
早く着き過ぎて疲れてしまうのもアレですが、せめてあと30分早く家を出ておけばよかった。
12時に遅れると?
「12:00」になると持ち物をしまうように指示があり、原則、お手洗いを含めた退室ができなくなります。
それでもやっぱり、12:20頃に入室してきた遅刻者が一名いました。
バタバタと準備を済ませてそのまま試験開始。
特にペナルティ―を受けた様子はありませんでしたので、集合時刻(12:00)を過ぎてしまった場合でも、焦り過ぎる必要はないようですね。
…むしろ、遅刻のフリをすればギリギリまで復習できたのでは?
余裕をもって到着することが一番ですが…^^;
試験の内容
全体的な感想
2023年度の感想。
今年の問題は優しい(TT)!
2022年度の体験記にも「優しい問題が多い印象」と書きましたが、2023年度は「さらに優しい問題が多い印象」でした。
重箱の隅をつつくような嫌らし〜問題は少なく、出題率の高い「基本的な問題」が中心
過去問で合格ラインまで届いていた受験生なら、本番でも力を発揮できたのではないでしょうか。
実際、ツイッターでも「今年の問題が簡単だった」とツイートされている方が多く見られましたし、今年の合格率も「12.4%」
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2023年 | 2714 | 337 | 12.4 |
2022年 | 2754 | 284 | 10.3 |
2021年 | 2686 | 304 | 11.3 |
2020年 | 2259 | 411 | 18.2 |
2019年 | 2895 | 531 | 18.3 |
比較的高い合格率でした。
科目別の感想
それぞれの科目に費やした時間は以下の通り。
- 特実(20問):1時間10分
- 意匠(10問):35分
- 商標(10問):35分
- 条約(10問):30分
- 不著(10問):35分
うっかりラップタイムのメモを取り忘れてしまったので、あくまでも目安です(^^;
最初の「特許・実用新案」と「意匠」が優しく感じたため、
(去年と同じく「条約」と「不競&著作」が難しいパターン?)
と警戒しましたが、結局のところ全体を通して優しい印象のままゴールイン
それでも、何故か終了時刻間際
(いやいや!優しい問題ばかりなんて怪しい!)
引っ掛け問題を勘繰って、余計なタイムロスをしてしまったんですよね…(。-∀-)
結果
ボクのスコアは、2021年度=「37点」
2022年度=「28点」
そこからの2023年度は…
35点
またまた一次試験で不合格。・゜・(ノД`)・゜・。
要因はなに???
不合格の要因は、
特許法&実用新案法
ボクの正解率『40%』です。。。
この3年間の科目別スコア(正解率)を比較してみても、特許法&実用新案法の正解率の低さが際立っていました。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
特許/実新 | 55% | 30% | 40% |
意匠 | 70% | 80% | 80% |
商標 | 40% | 60% | 50% |
条約 | 80% | 40% | 80% |
不競/著作 | 70% | 40% | 60% |
特に苦手意識を感じているわけではありませんが(むしろ条約の方がニガテ…)、なぜ正解率が低いのかしっかりと分析しないとですね。。。
思ったこと
正直、、、今年の不合格は精神的なダメージが大きかった
短期合格を目指す受験生であれば、1日の勉強時間は5~6時間がザラです。
小さい子どもがいて、今の仕事の手も抜きたくないボクが捻出できる勉強時間は『1日2時間前後』
1年や2年で合格できないことは十分覚悟していましたが、、、
まさか3年連続で一次試験不合格となるとは…(。-∀-)
しかも、一次試験の先には天王山「論文試験」が待ち構えています。
このペースで勉強を続けていて、最終合格まであと何年かかるのかな…?
先のことを考えると憂鬱になってしまいますね。
千里の道も一歩から
こんな時だからこそ、ただ足元を見て、一歩一歩進んでいこう。
そう思いました。
Comment