本日は、弁理士試験の出願の流れについて紹介!

いやいや、フツーに申し込むだけでしょ?
…と言われてしまうとその通りなのですが、いざ出願するとなると結構不安になります。
- いつから準備を始めればいいのか
- 願書の具体的な流れ
- その他、注意すべきポイント
などなどについてお話ししたいと思います。
出願の流れ
1. 提出時期を確認
毎年1月頃
「願書の請求期間」や「願書の受付期間」を含めた一年間のスケジュールが特許庁のWebサイトで公開されます。
2023年度のスケジュールはこちら!
- スケジュール公開:2023年1月23日
- 願書請求期間:2月1日~3月22日
- 願書受付期間:3月15日~4月5日
- 一次試験:5月21日
- 二次試験(必須科目):7月2日
- 二次試験(選択科目):7月23日
- 三次試験:10月21日~10月23日
ごらんの通り、スケジュールの公開時期は願書請求期間の開始直前なんですよね~。

あれ?あれ?
まだ公開されてないよね???
なんて、慌てないようにしましょう。
そして、1点注意事項!
早めに手続きの内容をチェックしておきましょう!
2. Webで願書の請求
2月上旬頃
特許庁のWebサイトで願書を請求しましょう!
【ざっくりとした流れ】
- 特許庁のWebサイトにアクセス(2023年度のWebサイト)
- メールアドレスを入力
- 登録したメールアドレスにリンク先が送られてくるので、そちらに住所などの情報を入力
- 受付完了メールが届く
シンプルな流れなので、特に迷うことはないと思いますが、、、ボクが悩んだところは「勤務先の情報」が求められるということ。

(会社に連絡が入ったりしたら嫌だな〜…)
もちろん、会社への連絡が行われることはありませんでした。
なお、願書の請求に際して、二次試験の選択科目を選ぶことが求められますが、提出の際に修正可能ですので、この時点で慎重になりすぎる必要はありません。
特許庁のWebサイトで過去問を確認して、出願までにどの選択科目に挑戦するかを決めておきましょう。
願書については、特許庁で直接願書を受け取ることもできるようですが、
- 5〜10分程度で手続き完了
- 無料で郵送してくれる
- 必要な情報を願書に印字してくれる
といったメリットがありますので、Webを通じた請求の方がオススメです!
3. 郵便局で願書送付
3月上旬頃
出願書類が送られてきます。
【ざっくりとした流れ】
- 家に出願書類が届く
- 印字された内容の確認(適宜、修正)
- 証明写真の貼付
- 郵便局で特許印紙を購入して、そのまま郵送
願書請求の際に入力した情報が願書に印字されているので、間違いがないか内容をしっかり確認しましょう!
願書に貼付する写真のサイズは「4.5 x 3.5cm」
一般的なものよりも少し大きめ(パスポートサイズ)ですが、駅前のスピード写真で撮影できる場合が多いと思います。
そして、郵便で願書を提出します。
初めての場合は出願資料に同封された「受験案内」を持っていきましょう。
「本当に特許印紙でいいんですよね?」
と念を押されて不安になってしまうので(^^;;
4. 受験票が届く
一次試験の約2週間前になると、受験票が送られてきます。
(2023年度は5/12発送予定)
思いのほかギリギリに送られてくるので、要注意^^;
発送予定日から一週間が経過しても届かない場合は、弁理士試験の事務局に連絡しましょう。
(詳細はこちら)。

試験当日の雰囲気について知りたい方は、ボクの体験記をご参照ください。
選択科目の免除について
免除の対象者
免除の対象者は、ざっくりと以下の4パターン
- 二次試験(選択)を合格したことのある方
- 修士又は博士を有し、免除認定を受けた方
- 専門職の学位を有し、免除認定を受けた方
- 他の公的資格者(一級建築士、薬剤師、司法書士、行政書士など)
2と3については、出願の前に免除の認定を受けておく必要があるので、手続きの流れをしっかりと確認しておきましょう。
免除認定の流れ
【ざっくりとした流れ】
- 特許庁のWebサイトで申請書の様式を入手
- 書類を工業所有権審議に提出
- 免除資格認定通知書が届く
- 特許庁のWebサイトで出願書類を入手(ここで、選択試験が免除される旨を入力)
- 出願書類が家に届いたら、願書と併せて「免除資格認定通知書」を郵送

ボクは手続きを行ったことがないので、特許庁のWebサイトで公開されている情報をまとめました。
審査時期は例年4回(7月、11月、2月、3月)
特許庁のWebサイトによると、免除を受けるためには2月末までに申請を行う必要があるとのことです。
これに間に合わないと、翌年度からの免除となります。

追加資料があると次の審査に回されてしまうとか…
確実に免除を狙いたい場合は早めに申請しよう!
ちなみに、一応ボクも大学院卒です。
当初は選択科目の免除を狙っていましたが、「学位論文概要証明書」に教授の印を入手する必要があることを知り、諦めました…^^;
まとめ
【出願の流れ】
- 1月頃、スケジュールが発表される
- 2月頃、特許庁のWebサイトで願書の申込
- 3月頃、郵便局で願書の提出
- 一次試験の2週間前頃、受験票が届く
【ポイント】
- 願書は特許庁のWebサイトで申し込みましょう(手数料無料)
- 修士・博士を有していて、二次試験(選択科目)の免除を狙う場合は、事前に「免除資格認定通知」を入手する必要があります
- 二次試験(選択科目)をフツーに受ける場合は、願書の提出までに決めておくこと
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