HAGE Wars
はげヴォーズ
Episode I
エピソード1
The Phantom HAGE
忍び寄るHAGE
ボクの中に、混乱が渦巻いていた。
絶対に誰にも言えない、恐るべき恐怖
こめかみの髪の毛がなくなってしまったのだ。
なんの前触れもない突然の出来事に呆然…
しかし、ボクは目下の仕事と子育てに奮闘し、現実から目を背けた。
まさか、自分がハゲる運命だなんて夢にも思わなかった。
なくなった髪はごくごく一部
しかも、全く気にならない産毛だ。
妻を含めて、誰も気がつくことはなかった。
それから一年後
新たな局面を迎える
異変
A.D. 2020/06
30歳を迎えたある夏の出来事
いつものように朝シャワーを浴びていたボクは
恐ろしい現象に直面しました。

あれ…?
ギャァァァー!!!!!!!

ぬ、抜け毛が多い(°_°)
洗っても洗っても、手のひらには、抜け落ちた髪の毛が4本、5本とくっついて来たのです‼︎
「こ、これは、まさか、、、」
最悪の予感が脳裏に浮かび、絶え間なく流れるシャワーの音が、遠くに聞こえました。
(ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)
…いや、まてまて。
髪の毛は一日100本抜け替わるって言うよな?
気にしすぎなんじゃないか???
止まりかけた時間の中で、
鏡に映るフサフサヘアーのボクが語りかけてきました。
(洗えば抜けるなんて当たり前だろ)
(ボクはいつも通りさ。)
まあ、たしかに、、
シャワーを浴びながら抜け落ちる髪の毛の本数をチェックしたことなんて、これまで一度もありませんでした。
(気にしすぎか?)
いや、まてまて、、!!!
30年間の人生を振り返っても、シャワーで抜け落ちる髪の毛が気になったことなんて、これまで一度もないよな?
この違和感はなんだ?
なんで気になるだ???
違和感を頼りに、入念な探りを入れたボクは、
とうとうその尻尾を掴みました。
(こめかみの毛が、わずかに軟化している‼︎)
以前抜け落ちたこめかみの毛は、もともと柔らかい産毛
普通の髪の毛が産毛になってしまった今回のケースは、疑いようのない明らかな証拠でした。
「今まさにボクは、HAGEに侵略されている」
突きつけられた証拠を前に、まもなく自分がハゲるという現実を認めました。
…そして、こう誓ったのです。
自分は絶対に屈したりはしない。
考えうる限りの手段を尽くして、この残酷な運命を変えてみせる!
絶対に負けられない戦いが始まりました。
立ちはだかる壁
HAGEとの戦いは、
いきなり暗礁に。
情報が見つからない??
…いや、逆だ。
情報が多すぎる!
突然襲いかかるHAGEの恐怖に駆られて冷静な判断力を失った哀れな男達
そんな「絶好のカモ」を狙った、いかにもあやしい情報が溢れかえっていたのです。
山のように溢れかえったウソ情報をかき分けて、どうすれば本当の情報に辿りけるのか?
(そもそも本当の情報なんて存在するのか?)
ニセ情報に踊らされながらダークサイドに堕ちていく自分が目に浮かび、
ボクは途方に暮れました…

終わった
自分だけは大丈夫。
そう思っていたのに、、、
真っ白になってしまったボクの頭の中では、昔の記憶が走馬灯のように蘇ります。
それは5年前
妻にプロポーズした時のこと。
(ハゲたら離婚だからね^ ^)
何がなんでも諦めるわけにはいかない!
HAGEを発症したことを誰一人気づかれることなく解決するしかないんだ!!!
再び自分を奮い立たせると、
溢れかえった情報の中から、ふと、一筋の光が目に映りました。
それは、
HAGEの「薬」というキーワード
「薬」という言葉は法律で固く守られており、安易に用いると法で罰せられる。
ということは、「薬」と書かれているものであれば、その効果が科学的に証明されたという国のお墨付き
ボクは、この一筋の光を頼りに、歩み続けました。
一筋の光
一筋の光を追い続けたボクは、いくつもの困難を乗り越えて(嘘)、ついに起死回生の情報源に辿り着きます!
それは、日本皮膚科学会が公開しているHAGE治療のための診療ガイドライン
診療ガイドラインは、科学的根拠に基づいて、最適と思われる治療法を提示する文書
日本で一番信用できる情報に辿り着いたのです。

(ハゲのガイドラインなんてあるんかーい!)
情報
ここで、ボクが収集したHAGE情報を紹介
医者でも専門家でもなんでもない、ただのハゲそうな素人の理解であることをご承知おきください。
そして、女性には全くあてはまりません。
敵の正体
そもそも、HAGEの正体は「男性型脱毛症(AGA)」という病気
発症すると「DHT」という分子が生成され、髪の毛に対し、ざっくり二つの悪影響をもたらします。
最初に目立つ悪影響は「① 突然の脱毛」
突然髪の毛が抜けてしまい慌てふためきます。
ですが、HAGEの原因を解決してあげれば再び髪の毛が再生可能性があります。
本当に怖いのは「② 髪の老化促進」
そのまま放っておくと、どんどん髪の老化が進んでいき、二度と元に戻らなくなってしまう。
ウィークポイント
HAGEの薬①
ガイドラインが「推奨度A(強く勧める)」に位置付ける薬は、フィナステリド(F)
※この記事ではフィナステリドを「F」と呼びます
DHTの生成を阻害することで、「① 突然の脱毛」を防止するとともに「② 髪の老化促進」の防止が期待されます。
比較的安価に入手できて、副作用の危険性も低いとされていますが、あくまでも予防薬
発毛の効果は認められていません。
そして、医療用医薬品のため、薬局で購入することはできず、病院で処方してもらう必要があります。
HAGEの薬②
ガイドラインが「推奨度A(強く勧める)」に位置付ける薬はもう一つ。
その名は、ミノキシジル外用(M外用)
※この記事ではミノキシジルを「M」と呼びます
頭皮の血流を改善することで発毛を促進してくれる薬
といわれていますが、別の薬として使われる中で偶然発見されたとかで、詳しいメカニズム早くわかっていないそう。
Fとは異なり、薬局で購入できて、発毛効果も認められています。
ただし、DHTの生成を阻害するわけではないので、長期的な有効性を疑問視する声もあるとかないとか。
HAGEとの戦い方
というわけで、HAGEとの戦い方は、
Fで防御をしっかり固めることが基本‼︎
第三者からバレない初期症状だろうが、
クリニックで「あなたはハゲです」と診断を受けて、これを処方してもらう必要があります。
薬局で購入できるM外用はあくまでも補強の位置付け。
Fで原因を食い止めることなく、表面上のハゲをごまかしても、どんどん侵攻されることに…
そんな風に理解しました。
反撃開始!!!
A.D. 2020/07
軟化の発見から一週間後
ボクは、ランチタイムの会社を抜け出して、近くの「クリニックA」へ向かいました。
クリニックとはいっても、
保険外の治療を専門に扱っているためか、暗〜い雑居ビルの一室。


は、入りづらい…!
怖さ半分、恥ずかしさ半分、
まるで夜のお店に漂う緊張感のような、引き返したい衝動に駆られました。
ボクは側から見たらフサフサヘアー
(わざわざ治療する必要なんてあるのか?)
(気にしすぎなんじゃないか???)
いやいや‼︎
ここで引き返したら一生後悔する‼︎
心の声をやっとのことで押しのけて、入店‼︎
同年代の美容看護師(?)からハゲのレクチャーを受けるという難関も乗り越えて、
ボクは、F3ヶ月分を購入することができました…
その費用は、
約15,000 yen‼︎
正直、これをお小遣いで支払うのはめちゃくちゃツライ…
でも、仕方ない(T_T)
クスリをカバンの奥へしまい込んだボクは、そそくさと雑居ビルを後に、
何くわぬ顔でオフィスへ溶け込みました。
A.D. 2020/10
3ヶ月が経過し、15,000yenのクスリを使い切りました。
1年前に抜け落ちた産毛はもどらず、
3ヶ月前に軟化した部位も変化なし。
そして、副作用もなし。
正直、クスリの効果を何一つ実感できませんでした。
(きっとこれが正しい治療法なんだ!)
ただただ、クスリを飲んでいるという安心感だけを求めて、
ボクは再び雑居ビルへ足を運びました。

産毛が生え始めてるね

!?
(やったー!!!)
全く気がつきませんでしたが、HAGEの侵攻を察知してから長い長い道のりを経て、ついに反撃の一歩を踏み出すことに成功しました!!
…ん???、、、まてよ…
しかし、重要なことに気がつきます。
そう。
HAGEのクスリが効いたということは、、

(ハゲ確定だ…)
再び購入したF3ヶ月分は、20,000yen
1回目よりも高額な費用でしたが、
自分がハゲるという決定的な証拠を突きつけられたボクは、治療を継続するしかありません。
クスリが買えた少しの安心感とともに、
この先に待ち受ける終わりのない戦いへの憂鬱感を引きずりながら、再び、仕事のオフィスへ戻っていくのでした。
A.D. 2020/12
それから2ヶ月後
相変わらず変化のわからないままでしたが、クスリがあるという安心感で抜け毛が気になることはなくなりました。
…ですが、ボクは再び焦っていました。
(クスリのお金が高すぎる…TT)
ここで直面した問題はお金
せっかく反撃の一歩を踏み出すことができたのに、このままでは金欠で闇堕ちしてしまうかもしれません…
散々悩んだ挙句、
ボクはクリニックBへ足を運ぶことにしました。
Fの値段は、なんとクリニックAの半額!
クスリの切り替えに強い恐怖心を感じましたが、お小遣いの範囲内でずっと続けなけられなければ意味がないのです。
しかーし、
このクリニックBを選んでしまったことを後々後悔することになります。
クリニックAと同様に美容看護師(?)からレクチャーを受けた後、ボクはドクターの診察を受けました。

ちょっと(HAGE)気配を感じるね

はいそうなんです。Fをください。
ここで、ドクターBから衝撃の一言。

…Fだけだとハゲますよ
はい、、、

え?
エェェー!!!
(Fだけだとダメなの?!)
この一言で、薄らと照り始めていた一縷の望みが消え失せました。
それほどまで、「ドクター」からの直接のアドバイスは心に突き刺ささるようです。
では、どうすればいいのか??
ドクターBの回答は、「Fと一緒にM経口を飲むこと。」

M経口…
ここでガイドラインの警告を思い出します。
強い副作用があるため、服用しないよう注意されていたクスリです。
購入するつもりなんてなかったのに、
ただただHAGEの恐怖心で、FとM経口6ヶ月分(60,000yen)を即買してしまうのでした…
A.D. 2021/04
Fと打って変わって、M経口の副作用は想像以上でした。
使用直後から「倦怠感」と「足のむくみ」
一週間程度で慣れてきたと思いきや、初期脱毛が始まり、シャワーが地獄の時間に早変わり。
どうにかこうにか、それも一ヶ月程度で気にならなくなりました。
この副作用と引き換えに圧倒的な効果???
…という実感はそれほどなく、正直、微妙です。

一年続けたら、M経口はやめよう
お金払っちゃったし...
そう思っていました。
ですが、飲み始めて約4ヶ月後
恐れていた怖い副作用が出ました!!!
それは、、、『動悸』
夜中に目を覚ましたボクは、身に覚えのない動悸を感じていました。
ドッ……ドッ……ドッ……ドッ……
(・・・)
ドッ……ドッ……ドッ……ドッ……
(なかなか眠れないな~…)
ドッ……ドッ……ドッ……ドッ……
(心臓ってこんなにうるさかったっけ?)
ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…
(・・・)
ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…
(あれ…?悪化してきた…?)
ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…
(もしかして、これが副作用!?)
ドッドッドッドッドッドッドッ!
(え?え?え?ヤバいかも)
ドッドッドッドッドッドッドッ!
(落ち着け!、落ち着け!!)
ドドドドドドドド!
(ヤバい‼︎ヤバい‼︎ヤバい‼︎😣😵😵💫🤢)
手足がガクガクになり、激しいめまいと吐き気
人生で初めて119番をダイヤルしました…
その後、電話で話している間に症状が落ち着き、自力で総合病院の夜間診療科へ
救急車は恥ずかしい
心電図の結果、
異常なし
恐る恐る、M経口を服用していること伝えましたが、
「関係ないのでは?」
との回答でした。
が、しかし、、、
クリニックBにそのことを電話で報告すると大騒ぎ!
すぐに院長から折り返しの連絡があり、M経口の服用を早急に中止するよう指示がありました。
「副作用の可能性がある」とのこと。

中止って言われても、、、M経口を飲まないとハゲちゃうんですよね???
…この後の院長の言葉が忘れられません。

M経は、サザエさんの波平みたいになってしまった人のための薬だから、ぺぎくんはFだけで大丈夫だよ~安心して!

(いや、おたくのドクターが飲まないとハゲるって言ったんですど…)
クスリを売る時は「飲まないとハゲる」
と言って、やめてほしい時は、
「君には必要ない」
自由診療のドクターというものが何なのかよくわかりました。
彼らはクスリの売人
耳を傾けてはいけない
HAGEに打ち勝つためには、自分一人で戦うしかないのです。
A.D. 2021/06
M経口を勧めてきたクリニックBに不信感を抱き、3つ目のクリニックCへ
個人的にお勧めなのでリンクを貼っておきます。
Fの値段は、3,000yen/月
加えて、診察後のアンケートポイント1,000yen割引、誕生日ポイント5,000yen割引などなど、お得なポイントサービスが盛りだくさん。
おまけに、オンライン診療に対応しているので、スマホで診療を受けて、自宅か家の近くのコンビニに薬を届けてくれちゃいます。
やっと理想のクリニックに辿り着きました!
ただ、Fのみでの治療に不安を感じたボクは、ガイドラインが「推奨度A(強く勧める)」に位置付けるもう一つの薬、M外用を追加することに。
やはり、「初期脱毛」はありましたが、効果は大満足!

個人的には、効果だけを比べてもM経口より満足
欠点は値段…
M外用は4,000〜6,000yen/月の高価な薬剤です。
成分が不明という理由で危険視する人もいますが、ボクは個人輸入のサイトで海外のM外用(カークランド約1,500yen/月)を購入することにしました。
おすすめサイトのリンクを貼っておきます
外用剤なら飲むわけではないです。
それに、「カークランド」はアメリカのコストコが販売している商品だから、まあ大丈だろうと。
こうしてボクはHAGEの恐怖から解放されたのでした。
めでたし。めでたし。




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