HAGE Wars
はげヴォーズ
Episode I
エピソード1
The Phantom HAGE
忍び寄るHAGE
ボクの中に、混乱が渦巻いていた。
絶対に誰にも言えない、恐るべき恐怖
こめかみの髪の毛がなくなってしまったのだ。
なんの前触れもない突然の出来事に呆然…
しかし、ボクは目下の仕事と子育てに奮闘し、現実から目を背けた。
まさか、自分がハゲる運命だなんて夢にも思わなかった。
なくなった髪はごくごく一部
しかも、全く気にならない部分だ。
妻を含めて、誰も気がつくことはなかった。
それから一年後
新たな局面を迎える
異変
2019年7月
30歳を迎えたある夏の出来事
いつものように朝シャワーを浴びていたボクは
恐ろしい現象に気がついてしまった。
あれ?
抜け毛多くね…?
ギャァァァー!!!!!!!
あきらかに抜け毛が多い
一見、なんの変化もないフサフサヘアー
ですが、入念に確認を行うと、こめかみ周辺の髪の毛が軟化していたのです!(/o\)
こめかみ部分の”もともと柔らかい毛”が抜けてしまった時とは、ケタ違いの恐怖に駆られたボクは、とうとうHAGEの存在を認めました。
…そして、こう誓ったのです。
考えうる限りの手段を尽くして、
この残酷な運命を変えてみせる(TT)
最初の難関
HAGEとの戦いは、
いきなり暗礁に。
情報が見つからない??
…いや、逆だ。
情報が多すぎる!
突然襲いかかるHAGEの恐怖に駆られて冷静な判断力を失った哀れな男達
そんな「絶好のカモ」を狙った、いかにもあやしい情報が溢れかえっていたのです。
山のように溢れかえったウソ情報をかき分けて、どうすれば本当の情報に辿りけるのか?
(そもそも本当の情報なんて存在するのか?)
ニセ情報に踊らされながらダークサイドに堕ちていく自分が目に浮かび、
ボクは途方に暮れました…
自分だけは大丈夫。
そう思っていたのに、、、
真っ白になってしまったボクの頭の中では、昔の記憶が走馬灯のように蘇ります。
それは5年前
妻にプロポーズした時のこと。
(ハゲたら離婚だからね^ ^)
何がなんでも諦めるわけにはいかない!
HAGEを発症したことを誰一人気づかれることなく解決するしかないんだ!!!
再び自分を奮い立たせると、
溢れかえった情報の中から、ふと、一筋の光が目に映りました。
それは、
HAGEの「薬」というキーワード
「薬」という言葉は法律で固く守られており、安易に用いると詐欺とみなされます。
つまり、「薬」と表現しているということは、
その効果が科学的に証明され、厚労大臣に承認されている
…可能性が高いのでは?
ボクは、HAGEの「薬」に着目して、情報収集を続けました。
一筋の希望
試行錯誤の末
つ、、、ついに!
ボクは重要な情報源に辿り着きます!
それは、、、日本皮膚科学会が公開しているHAGE治療のための診療ガイドライン
診療ガイドラインは、科学的根拠に基づいて、最適と思われる治療法を提示する文書
日本で一番信用できる情報源に辿り着いたのです。
(てか、HAGEのガイドラインなんてあるんかーい!)
【HAGEの情報】
それではボクなりに理解したHAGEとの戦い方をお話しします。
医者でも専門家でもなんでもないハゲそうな素人の解釈ですので、間違って理解しているところがあるかも知れないことをご承知おきください。
そして、ボクのお話は、男性に対する治療法についてです。
女性には全くあてはまりませんのでご注意ください┏○ペコッ
HAGEの正体
そもそも、HAGEの正体は「男性型脱毛症(AGA)」という病気
発症すると「DHT」という分子が生成され、髪の毛に対し、ざっくり二つの悪影響をもたらします。
① 突然の脱毛
② 髪の老化促進
最初に目立つ悪影響は「① 突然の脱毛」
突然髪の毛が抜けてしまい慌てふためきます。
ですが、AGAの原因を解決してあげれば再び髪の毛が生えてくる可能性があります。
本当に怖いのは「② 髪の老化促進」
そのまま放っておくと、どんどん髪の老化が進んでいき、二度と元に戻らなくなってしまう。
HAGEの薬①
ガイドラインが「推奨度A(強く勧める)」に位置付ける薬は、フィナステリド
AGAの原因であるDHTの生成を阻害することで、「① 突然の脱毛」を防止するとともに「② 髪の老化促進」の防止が期待されます。
比較的安価に入手できて、副作用の危険性も低いとされていますが、あくまでもHAGE予防として承認されている薬です。
発毛の効果は認められていません。
そして、医療用医薬品になるので、薬局で購入することはできず、病院で処方してもらう必要があります。
HAGEの薬②
ガイドラインが「推奨度A(強く勧める)」に位置付ける薬はもう一つ。
その名は、ミノキシジル外用
頭皮の血流を改善することで発毛を促進してくれる薬。
フィナステリドとは異なり、薬局で購入できて、発毛効果も認められています。
ただし、DHTの生成の侵攻を食い止めてくれるわけではないので、長期的な有効性を疑問視する声もあるとかないとか。
ということで、HAGEとの戦い方は、
まず「フィナステリド」で防御をしっかり固めること。
積極的に増やしたい人は「ミノキシジル外用」で。
そんな風に理解しました。
奮闘記
2020年7月下旬
軟化の発見から一週間後。
友人にもはもちろん、妻にも相談できないボクは、昼休みに会社を抜け出して近くの「クリニックA」へ。
クリニックとはいっても…
保険外の治療を専門に扱っているためか、暗〜い雑居ビルの一室。
は、入りづらい…!
ドキドキしながら診察を受けて、フィナステリド3ヶ月分を購入しました。
その費用は、
約15,000円
サラリーマンのお小遣いだとめちゃくちゃキツイんですけど…
でも、仕方ない(T_T)
クスリをカバンの奥へしまい込んだボクは、人目につかないようササッと雑居ビルを後に。
何くわない顔で会社のオフィスに溶け込みました。
2020年10月中旬
3ヶ月後
再びボクは、同じクリックの扉を叩くことに。
正直なところ、クスリの効果はよくわかりません。。。
一年以上前に抜け落ちてしまったこめかみ部分はもちろん、軟化してしまった部位もほぼ変化なし。
幸い、副作用もなし。
ただただ、クスリを飲んでいるという安心感だけを求めて、足を運びました。
ほんのちょっと、産毛が生え始めてるね
クリニックのDr. が言いました。
それは、「薬が効いている」ということとですが、、、
裏を返せば、ボクが「HAGEを発症している」ことを暗示します。
(治療をやめたらハゲる)
強迫観念にかられ、再びフィナステリドを3ヶ月分購入
今度は約20,000円を支払いました。
暗い雑居ビルを後にしたボクは、クスリが買えた少しの安心感とともに、
この戦いが永遠に続くことが確定してしまった憂鬱感を引きずりながら、再び、仕事のオフィスへ戻っていくのでした。
2020年12月中旬
ボクは焦っていました。
念願のクスリを手に入れて、HAGEの侵攻を食い止まられたのに、、、金銭面でジリジリと崖っぷちに追いやられていたことを。
(3ヶ月おきに20,000円なんてとても払えない…)
散々悩んだ挙句、
三度目のHAGE治療は、いつもと別の「クリニックB」に足を運びました。
フィナステリドの値段は、なんとクリニックAの半額!
クスリの切り替えに強い恐怖心を感じましたが、お小遣いの範囲内で続けなけられなければ意味がないのです。
しかし、このクリニックBを選んでしまったことを後々後悔することに…
クリニックBで診察を受けたボクは、衝撃の一言を投げかけられます。
…それは、
フィナステリドだけ飲み続けていてもダークサイドを回避できないという指摘
エェェー!!!
Dr. の勧めは、フィナステリドと一緒に、経口ミノキシジルを服用すること。
経口ミノキシジルは、ガイドラインでも登場する薬物ですが、強い副作用のため、「推奨度D(行うべきではない)」とされています。
購入するつもりなんてなかったのに、HAGEの恐怖心を刺激されたボクは、
フィナステリドと経口ミノキシジル6ヶ月分(約60,000円)を買ってしまうのでした…
2021年4月下旬
経口ミノキシジルの副作用は想像以上でした。
飲み始めた直後から「倦怠感」と「足のむくみ」。
一週間程度で慣れてきたと思いきや、初期脱毛が始まって、お風呂タイムが憂鬱に…
初期脱毛は一か月程度で気にならなくなりました。
それと引き換えに圧倒的な効果???
…という実感はそれほどなく、正直、微妙です。
(頑張って一年続けたら、フィナステリドOnlyに戻そう)
お金払っちゃったし...
そう思っていました。
ですが、飲み始めて約4ヶ月後
恐れていた怖い副作用が現れます
それは、、、『動悸』
夜中に目を覚ましたボクは、身に覚えのない動悸を感じていました。
ドッ……ドッ……ドッ……ドッ……
(なかなか眠れないな~…、心臓の音ってこんなにうるさかったっけ?)
ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…
(あれ!?悪化してない!?)
ドッドッドッドッドッドッドッ!
(え?え?え?なんかヤバいかも)
ドドドドドドドド!
(ヤバい‼︎ヤバい‼︎ヤバい‼︎😣😵😵💫🤢)
手足がガクガクになり、激しいめまいと吐き気
人生で初めて119番をダイヤルしてしまいました…
(その後、電話で話している間に症状が落ち着き、自力で総合病院の夜間診療科へ)
心電図の結果、
異常なし
恐る恐る、経口ミノキシジルを服用していること伝えましたが、
「関係ないのでは?」
との回答でした。
が、しかし、、、
クリニックBにそのことを電話で報告すると大騒ぎ!
すぐに院長から折り返しの連絡があり、ミノキシジルの服用を中止するよう指示がありました。
「副作用の可能性がある」とのこと。
中止って言われても、飲み続けないとダークサイドですよね?
…この後の院長の言葉が忘れられません。
「経口ミノキシジルは、サザエさんの波平さんみたいになってしまった人のための薬だから、こめかみ部分がちょこっと抜けてしまった程度のぺぎんとん君には必要ないよ~」
クスリを売る時は「飲まないとダークサイド」
とかいっておきながら、、、
服用をやめてほしい時は「こめかみ部分がちょこっと抜けたぐらいなら必要ない」??
自由診療では、Dr.も商売人。
よくわかりました。
2021年6月中旬
経口ミノキシジルを勧めてきたクリニックBに不信感を抱き、3つ目のクリニック「SBC湘南美容クリニック」へ
フィナステリドは3,000円/月
加えて、誕生日ポイント5,000円をはじめ、お得なポイントサービスがあるので、コスパ最強!
おまけに、オンライン診療に対応しているので、スマホで診療を受けて、自宅か家の近くのコンビニに薬を届けてくれちゃいます。
お小遣いの範囲内で飲み続けられて、コッソリ会社を抜け出す必要もない!
やっと理想のクリニックに辿り着きました!
ただ、フィナステリドonlyに不安を感じたボクは、ガイドラインが「推奨度A(強く勧める)」に位置付けるもう一つの薬、ミノキシジル外用を追加することに。
ボクは、iDrugStore(アイドラッグストア)でコストコ(米)の「カークランド」を購入していますが、個人輸入に抵抗がある方は、ネットでも購入できちゃいます(๑•̀ㅂ•́)و✧グッ!
経口ミノキシジルのような「動悸」はもちろん、「倦怠感」や「むくみ」の副作用はありませんでしたが、「初期脱毛」はありました^^;
効果は大満足!
使用開始から一ヶ月が経過するまでに、高い効果を感じました!
個人的には、効果だけを比較しても経口ミノキシジルより満足度が高い
こうしてボクはHAGEの恐怖から解放されたのでした。
めでたし。めでたし。
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