人生で初めてグローバル会議に参加した感想

つぶやき

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おはようございます。

現在勤めている会社での出来事ですが、32歳にして人生で初めてグローバル会議と呼ばれるものに参加しました。

大学時代TOEIC「230点」を取ってしまうほど英語がニガテな自分がそんな会議に参加することになるなんて夢にも思ってもいませんでした(゜o゜)

今回の記事では、その会議に参加することになった経緯と感想について報告したいと思います。

筆者の仕事について

会議についてお話しする前に、現在どんな仕事をしているのかについて簡単にお話ししたいと思います。

現在筆者が働いている会社はCRO業界と呼ばれる、ちょっと特殊な業界に属しています。

一言でいってしまうと、「製薬メーカーから薬の開発を専門に請け負う業界」です。

新しく開発された薬は、「効果があるかどうか(有効性)」と「安全なものかどうか(安全性)」を科学的に証明して、厚労大臣の承認を得なければ日本国内で販売できないことになっています。

新しくできた薬を好き勝手に売られても怖くて飲めませんからね^^;
そもそも、本当に効果があるかのかどうかも疑問になってしまいます。

よって、「薬」と呼ばれるものは、「有効性」と「安全性」が科学的に証明され、国がそれを確認しているものということになります。

ちなみに、海外でも同じようなルールが設けられていますが、ルールの甘い国では偽薬が流通していることもあります。日本では滅多に聞きませんよね。

新しい薬ができるまでの流れは、ざっくりと以下の通りです。

  1. 薬の候補を探す
  2. 動物で試してみる
  3. 人で試してみる
  4. データをまとめて国に許可申請

CRO業界では主に「3. 人で試してみる」を請け負います。

具体的には、① 新しい薬を試してもらうための計画(いわゆる「治験」の計画)を整えて、② 実際にその計画を行ってもらう病院を探します。③ 病院が見つかったら、計画通りに進めてくれているかどうか進行状況を定期的に確認したり、「有効性」と「安全性」のデータを集めたりします。

このように、製薬メーカーと病院との橋渡しを担っています。

言葉・文化の異なる外人同士が中々仲良くなれないように、製薬メーカー(研究者・会社員)と病院(Dr. や看護師)との間にも常識の乖離があるので、何かとトラブルになりがちです。

両社の間に入って円滑に治験を進められるかどうかが腕の見せ所です。

最近話題になった話では、富士フイルム富山化学株式会社の「アビガン」について、新型コロナウイルスの患者さんに対する開発業務の一部を内資系CRO大手「シミック」という会社が請け負ったようです。

現在参加しているプロジェクト

筆者は大学時代TOEIC「230点」を取ってしまうほど英語がニガテなのですが、コツコツと勉強を続けることで、2020年9月のテストで「690点」を取ることができました。

その甲斐もあってか、アメリカの製薬会社が進めている新薬のプロジェクトに参加することとなりました。

アメリカの製薬メーカーのプロジェクトとなると、前述の常識の乖離の他に、言葉や文化の乖離が加わるので難易度がグッと高まりますが、その分やりがいのある仕事です。

さらに、その会社が手掛けている薬はとても珍しい病気のための薬です。

なので、「有効性」と「安全性」を証明するための患者さんを集めようとしても、なかなか必要なデータを集めることができず、結果として厚労大臣の承認を得るまでにとても長い時間を費やすこととなってしまいます。

そこで、世界各国で同時に「3. 人で試してみる」を行い、世界各国で集めたデータをひとまとめにして、それぞれの国で薬の申請を行うことを計画しています。

筆者の会社は日本国内の「3. 人で試してみる」を担当しております。

同じようにアメリカの「3. 人で試してみる」を担当している会社、中国の「3. 人で試してみる」を担当している会社、オーストラリアの「3. 人で試してみる」を担当している会社といった具合にそれぞれの国単位で各国のCROが業務を請け負っています。

今回の会議というのは、アメリカの製薬会社が世界各国のCROを集めて会議を開いたということです。

会議の参加者

コロナ禍ということもあって、会議はWeb会議システムを介して行われました

世界全体で同時に行うと人が多すぎるので、アメリカ・ヨーロッパ辺りの国と、アジア・オーストラリア辺りの国とで、二回に分けて行われました。

アジア・オーストラリア辺りの国々の参加者は30人くらいです。

筆者の会社からは、部長、通訳、プロジェクトリーダー、自分を含めたその他数名が参加しました。

会議への参加方法として、「通訳の人と携帯でWeb会議」を繋ぎながら、「自分のPCでグローバル会議に参加する」というスタイルで臨みました。

ちょっと面白いですよね(笑)

グローバル会議スタート!

会議開始直後、

Ataru
Ataru

(まぁ、通訳が入ってくれてるからどうにかなるだろう)

…という淡い期待がアッサリと裏切られます。

通訳の方、ほとんど翻訳してくれないのです(TT)
体感として、全体の5%くらいです…

100%翻訳してくれないとなると、会議の声に集中しなければなりません。
…がしかし、片耳のイヤホンから通訳の声(しかもワンテンポ遅れた会話)が流れてくるので、もうパニックです\(゜ロ\)(/ロ゜)/(゜o゜)

Ataru
Ataru

というか…あれ???

部長…いつの間にか通訳のイヤホン付けてないし!

通訳に頼ってはいけないということですね…

TOEIC690点の筆者がどの程度立ち向かえるかですが、会議の内容がうっすらわかるくらいです。

たしかに、昔の自分と比べるとかなり成長していると実感しました。
飛び交う単語の意味は大体わかるし、スピードもそれほど速いとは思わなくなりました。TOEICのリスニングよりゆっくりだと思います。

ただ、(こんなことを話しているんだろうな~)ということがわかっても、確信をもてず、質問ができません

(え?何言ってるのこいつ)

何て思われたらどうしよう(TT)と思ってしまいます。

よくわからないまま自己紹介が始まったときは、冷や汗ものでした。声が震えてしまいます。

Ataru
Ataru

「は、はろ~。」

32歳…ださっー!!!もう●にたい(TT)

何もできないまま4時間の会議が終了しました。

まとめ&今後の課題

【まとめ】

  • TOEIC690点はグローバル会議に出られても戦力外
  • 通訳を頼りにしてはけない
  • 最低限のマナーとして、自己紹介の準備すること(自分の名前、役割、経験年数)

【今後の課題】

  • グローバル会議で発言するには、うっすら理解できる程度では意味がない
  • スピーキングの練習も必要(TOEICでやりませんからね…)
  • 場慣れする必要がある

ちなみに、40歳の部長は英語ペラペラです。部長になりたかったら、英語ペラペラにならないといけないということですね。

40まで残り8年。それまでにペラペラになるという目標ができました。

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