「チャンスの神様は前髪しかない」
これはヨーロッパの有名な”ことわざ”
一度通り過ぎてしまってから、
(あ、、、やっぱり、、、)
と振り返っても、再び掴むことはできないことを意味しています。
「慌てる乞食は貰いが少ない」
こちらも有名な”ことわざ”
目先の利益に飛びつくと損をすることがあるから用心するよう戒めの意味が込めらています。
チャンスをものにしたいなら即断即決
でもその裏には、、、
それ相応のリスクを孕んでいます。
ある日突然、千載一遇の大チャンスが舞い降りてきたら、皆さんはどうしますか?
今回はそんなお話です。
前回までのお話
とあるブラック企業で働くボクは当時25歳
就活で大失敗してブラック企業にこき使われていた頃のお話です。
ひょんなことから人生の成功者「オクダさん(仮名)」とお近づきになったボク。
今度ウチにおいでよ~
そこで目にしたものは、「別世界」
※当時のイメージです
ただの冴えない会社員から、いくつもの不動産やビジネスを所有するビジネスオーナーへ。
そんな彼のサクセスストーリーを聞いていたボクの頭の中では、米国の大ヒット映画「マトリックス」の名場面が浮かび上がります。
マトリックスの正体は人に教わるものではない。自分で見るしかない。
やめるなら今だ。後ではもう遅い。
青い薬を飲めばここで終わる。ベットで目覚め後は好きに。
赤い薬を飲めば、この不思議の国の正体をのぞかせてやろう。
出典:The Matrix / マトリックス(1999年)
赤い薬を選んだ主人公トーマス・アンダーソンは、真実に目覚め、今まで現実だと思っていた世界が「単なる仮想空間」であったことに気がつきます。
ボクが直面した場面もまさにこれ!?
大成功の秘密をもっと知りたい気持ちと、
知ってしまったら後戻りできない予感が、
頭の中に渦巻きました。
\ 前回のお話はこちら /
ボクの選択
オクダさんのサクセスストーリーを聞き終えたボクは、、、!
お礼を告げて家を後に。。。
そう。
ボクは赤い薬を選択しませんでした。
…いや、手を伸ばすことができなかった。
誰もが羨む大金持ち。
(たった一度の人生なら、挑戦してみたい!)
そう思う気持ちと、
想像を超えた世界に飛び込む恐怖
答えの出ない問いをグルグル考えている内に、チャンスの神様(?)が通り過ぎていきました。。。
不思議の国の正体
ゲーム会場の仕掛け
後日、再びキャッシュフローゲームの会場へ
「あれ?Ataruくんはオクダさん家、初めてだったの?」
仲良しの常連さんたちは、オクダさんのことをよく知っていました。
というのも、
ゲーム会場のスペースも、オクダさんから格安で借りていることを知らされます。
キャッシュフローゲームに参加してもらって、そのままバーの常連になってもらうって狙いなんだろうね〜
彼女は「ミナミさん(仮名)」
新卒で優良企業に入社するものの、20代であっさり辞めて夢の海外留学
英語を話せるようになりたいなら海外留学が手っ取り早い。
この言葉を信じてみたものの、
待っていたのは30代で非正規社員という人生
彼女のように、「高い向上心」を持ちながらもレールから外れてしまった人が常連さんに多くいました。
常連客が目指す先
キャッシュフローゲームにはもう一つの仕掛けがありました。
それは、会場のスタッフが(元)常連客で構成されているということ。
もともとキャッシュフローゲームのお客さんだった彼らは、単なる”ゲームの常連客”の枠を超えて、現実世界で成功者になることを決意した方々。
ボクにキャッシュフローゲームを教えてくれたフジタさんもその一人で、
キャッシュフローゲームの運営というビジネスを教材に、ビジネスオーナーとして成功するためのノウハウを学んでいるそうです。
ビジネスオーナーを目指すのに、なぜスタッフ目線で学ぶ必要があるのかというと、
ゲームの世界では、購入するだけで一定の不労所得を生み出してくれるビジネスや不動産も、現実世界では、上手くマネージメントする必要があるからです。
キャッシュフローゲームのお客さんは、一日50人程度。
売り上げとして、1,000円×50人=5万円
こんなちっぽけなビジネスでも、びっくりするほど大変なことに気付かされます。
「会場の設営」や「会計」はもちろん、
クレームが来ないように「誘導」を立てたり、いい感じの「音楽」を流したり、場を盛り上げるための「司会」を立てたり…などなど。
サラリーマンとして働いていると実感できないけど、お金を生みことって大変だよね〜
本当の正体
その日、ボクはビジネスホテルのラウンジに足を運びました。
目的はもちろん、
キャッシュフローゲームの運営側に入れてもらうため。
フジタさんに相談してみたらあっさりOKしてくれて、オシャレなラウンジで待ち合わせ。
(いつものバーでもいいのでは?)
なんて思ってしまいましたが、真面目な話をするには”ふさわしい場所”で、
ということらしい。
最初にフジタさんはこう言いました。
ボクらは、キャッシュフローゲームのような方法で成功できるとは思ってないんだ。
(え???)
どうゆうことかというと、普通のサラリーマンが毎月の余剰金だけでコツコツ資産形成をしても、成功者にはなれない
という考えだそうです。
実は、彼らが手本とするオクダさんも会社員として働く傍らで一つ目のビジネスを成功させ、それをきっかけにビジネスオーナーとして成功していった過去があることを聞かされます。
それじゃあ、、、いきなりお店のオーナーになるってことですか??
ごく一般人のボクが挑戦するとなると、数千万円の借金を背負うことになります。
そこまでの覚悟はない…
それも違うよ。
成功のコツは「小さいビジネスからスタート」することだから。
???
(小さくビジネス?)
オクダさんが最初に成功したビジネスは「ネットワークビジネス」。
リアルで挑戦を決めた人は、
まず「ネットワークビジネス」で成功する方法をオクダさんから教えてもらってるんだよ。
つづく
【補足説明】
ここでフジタさんは、「ネットワークビジネス」に取り組んでいることを打ち分けました。
ネットワークビジネスとは別名「マルチマーケティングビジネス」
いわゆる「マルチ商法」のことです
つまり、不思議な国の正体…オクダさんの本当の狙いは、
「バーのお客を集めること」ではなく、
「キャッシュフローゲームのスタッフを募ること」でもありません。
マルチの仲間を探すことだったのです!
先にお話しすると、ボクはマルチを始めることを選択します。
そして、7ヶ月後に辞めます。
(評判は最悪だけど…)マルチ商法は合法です。
もちろん法を犯すようなことを何もしてないです。
この記事もただの昔話として書いているだけで、マルチを推奨するものでなければ、マルチを否定するものでもありません。
(こういう世界があるんだな〜)
…といった気持ちで読んでいただければと思います。
ボクはこの活動で100万円近くの借金を背負うこととなりました。
失ったお金を見て、「彼は詐欺にあった」
と感じる人もいるかもしれませんが、フジタさん達の言葉に何一つウソはありませんでした。
全てを理解した上で、自ら挑戦し、
自ら途中で諦めるという判断を下しました。
結果的にただ借金を抱えることになったボクですが、その後の転職活動で満足のいく結果が得られたことを考えれば、充実した自己投資だったと思ってます。
、、、ですが、そこには勧誘者が善良だったという幸運があります。
フジタさん達のように、「比較的低リスクでビジネスに挑戦できる」というマルチのメリットに目を向けて、前向きに取り組む人達がいる一方、
マルチを悪用した詐欺が数多く存在することも事実
また、詐欺のつもりがなくても勉強不足で法に触れてしまう人もいます。
マルチの世界に足を踏み入れるということは、詐欺の被害者になってしまったり、意図せず加害者になってしまう危険性を孕んでいます。
加えてもう一つ、重大な問題があります。
映画「マトリックス」では、
赤い薬を選んだトーマス・アンダーソンは超人的な能力を得ると同時に、慣れ親しんだ日常と永遠の別れを告げることになりました。
これと同じように、
マルチで成功するには、現状の自分を捨てて新しい自分に生まれ変わる必要があります。
つまり、「お金」だけではなく、現状の「家族」や「友人」を失うことになるかもしれません。
全てを手放すことになるとしても、
あなたは「赤い薬」を選びますか?
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