本日は、弁理士試験の出願の流れについて紹介します!
いやいや、フツーに申し込むだけでしょ?
…と、言われてしまうとその通りなのですが、年に一度の国家資格
いざ出願するとなると結構不安になります。。。
そこで本日は、
- いつから出願準備を始めればいいの?
- 出願の具体的な流れは?
- その他、注意すべきポイントは?
などなど、
ボク自身が不安に感じたポイントついてお話ししたいと思います!
出願の流れ
1. 提出時期を確認
毎年1月頃
「願書の請求期間」や「願書の受付期間」を含めた一年間のスケジュールが特許庁のWebサイトで公開されます。
2024年度のスケジュールはこちら!
- スケジュール公開:2024年1月17日
- 願書請求期間:2月1日~3月22日
- 願書受付期間:3月7日~4月4日
- 一次試験:5月19日
- 二次試験(必須科目):6月30日
- 二次試験(選択科目):7月21日
- 三次試験:10月19日~10月21日
上記の通り、スケジュールの公開時期は願書請求期間の開始直前です。
(あれ?あれ?)
(まだ公開されてないよね!?)
なんて、慌てないようにしましょう。
そして、1点注意事項!
二次試験(選択科目)の免除を狙っている方々は、早めに手続きの内容をチェックしておきましょう!
詳細はこちらにリンクを張っておきます。
他の公的資格に基づく論文式筆記試験(選択科目)の免除について
2. Webで願書の請求
2月上旬頃
願書の請求期間が始まります!
特許庁のWebサイトにアクセスして、願書の郵送を依頼しましょう。
【ざっくりとした流れ】
- 特許庁のWebサイトにアクセス(2024年度のWebサイト)
- メールアドレスを入力
- 登録したメールアドレスにリンク先が送られてくるので、そちらに住所などの情報を入力
- 受付完了メールが届く
全体を通してシンプルな流れとなっていますが、、、
ボクが悩んだところは「勤務先の情報」が求められること。
(会社に連絡が入ったりしたら嫌だな〜…)
ソワソワしながら願書請求。
過去に「3回」願書を請求していますが、会社への連絡が行われた様子は特にありません。
おそらく、受験者の統計データとして収集しているのかな…?
と思っています。
なお、願書の請求に際に、二次試験の「選択科目」を選ぶことが求められますが、提出の際に修正可能ですので、この時点で慎重になりすぎる必要はありません。
3月の出願までに、どの選択科目に挑戦するか決めておきましょう!!!
願書は、特許庁で直接願書を受け取ることもできるようですが、Webを通じた請求をオススメします。
3. 郵便局で願書送付
3月上旬頃
Webを通じて願書の郵送を請求していれば、弁理士試験の出願書類が送られてきます。
いよいよ弁理士試験に出願しましょう!
【ざっくりとした流れ】
- 家に出願書類が届く
- 印字された内容の確認(適宜、修正)
- 証明写真の貼付
- 郵便局で特許印紙を購入して、そのまま郵送
まずは願書の記載内容を確認。
願書請求時に入力した情報が願書に印字されているので、間違いがないか内容をしっかり確認しましょう!
貼付する写真のサイズは「4.5 x 3.5cm」
一般的なものよりも少し大きめ(パスポートサイズ)ですが、スピード写真で撮影可能です。
願書の確認と写真を張り付けたら、郵便局で願書を提出しましょう!
「12,000円」分の特許印紙を購入して願書に貼付。
出願書類に同封されている封筒に願書を入れて、速達で郵送します。
ボクが初めて出願したときは、郵便局の人から、
「本当に特許印紙でいいんですよね?」
と念を押されて不安になってしまった経験があります。。。
※間違って「収入印紙」を購入しないように注意しましょう
4. 受験票が届く
例年通りであれば、
一次試験の約2週間前
になると、受験票が送られてきます!
思いのほかギリギリに送られてくるので、焦らないように!
試験当日の雰囲気について知りたい方は、ボクの体験記をご参照ください。
免除認定はお早めに!
続いて注意すべきポイント
二次試験(選択科目)の免除について!
ステップを間違えると免除を受けられなくなってしまいます。
しっかりとポイントを抑えておきましょう。
免除の対象者
「免除」について簡単に説明。
弁理士二次試験には「必須科目」と「選択科目」の二種類があって、
このうち「選択科目」については、一定の条件を満たすことで試験を受けずに合格したことになります。
統計データによると弁理士合格者の「約7割」は、2次試験(選択科目)の免除を受けているらしい
該当者は、以下の3パターン
- 修士 or 博士を有する人
- 専門職の学位を有する人
- その他、公的資格者
このうち「1」と「2」については、
あらかじめ「免除認定」
を受けておく必要があります。
手続きの流れをしっかりと確認しておきましょう!
免除認定の流れ
【ざっくりとした流れ】
- 特許庁のWebサイトで申請書の様式を入手
- 書類を工業所有権審議に提出
- 免除資格認定通知書が届く
- 特許庁のWebサイトで出願書類を入手(選択試験の免除を入力)
- 出願書類が家に届いたら、願書と併せて「免除資格認定通知書」を郵送
審査時期は例年4回(7月、11月、2月、3月)
特許庁のWebサイトによると、免除を受けるためには2月末までに申請を行う必要があるとのことです。
これに間に合わないと、翌年度からの免除となります。
追加資料があると次の審査に回されてしまうとか…
一応ボクも大学院卒ですが、「学位論文概要証明書」に教授の印を入手する必要があることを知り、、、諦めました…
おまけ(公的資格者)
なお、二次試験(選択科目)の免除対象となる「3:公的資格者」とは、
一級建築士、薬剤師、司法書士、行政書士などなど。
出願の際に必要書類を出せばいいので、特段慌てる必要はありません、、、
….が、
「わざわざ行政書士を取得したのに「登録」していないから免除受けられなよー!!!」
※登録料、約30万円
という方を見かけたことがあります。
意外な落とし穴もあるそうなので、注意しましょう。
まとめ
【出願の流れ】
- 1月頃、スケジュールが発表される
- 2月頃、特許庁のWebサイトで願書の申込
- 3月頃、郵便局で願書の提出
- 一次試験の2週間前頃、受験票が届く
【ポイント】
- 願書はWebで申し込みましょう(無料)
- 選択科目の免除は、事前に免除認定!
- 選択科目をフツーに受ける人は、願書の提出までに決めておくこと
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