大学院(修士課程)まで進んでから一般企業に就職するメリット/デメリットを振り返る!

思い出

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大学院まで進んでから一般企業に就職することについて、みなさんはどんなイメージがありますか?

 

「大卒を超える超高学歴」

「基本給が大卒より高い」

「貴重な研究の経験ができる」

のようにポジティブなイメージもあれば、

 

「社会人デビューが遅れてしまう」

「給与が高いのに仕事できない」

「プライドが高くて扱いにくい」

のように、ネガティブなイメージも…

 

理系大学院の「修士課程」まで修了して一般企業に就職したボクの目線から、

大学院に進学するメリット/デメリットについて考えてみました(* . .)⁾⁾

 

そもそも大学院って?

 

大学院は、大卒を対象とした教育機関のことで、

  • 小学校(6年)
  • 中学校(3年)
  • 高校(3年)
  • 大学(4年)
  • 大学院 修士課程(2年)
  • 大学院 博士課程(3年)

と進学することができます。

  

大学との違いは講義よりも研究がメインとなること。

理解力を問うペーパーテストをクリアすることではなく、個々の学生に与えられた研究テーマについての論文(修士論文/博士論文)を提出することが大きな目的となります。

 

そういった理由もあって、「大学院進学=研究職志望」とされていますが、

普通の会社に就職したい場合でも、修士課程までなら大丈夫。

といわれています。

 

 

…ですが、

わざわざ修士課程を修了してから普通の会社へ就職する事に、どんなメリットがあるのか?

賛否両論があります。

 

大学院卒のデメリット

それでは本題。

 

大学院の「修士課程」を修了してから一般企業に就職するメリット/デメリットについて、ボクなりの考えをお話しします。

まずはデメリットから。

 

1. 就活が難しくなる

一つ目の理由デメリットは、就活のハードが上がってしまうこと。

 

Ataru
Ataru

(最終学歴が「大卒」から「修士卒」となれば、さらに条件のいい会社に就職できる可能性が高まる!?)

、、、と思いきや、

「大学院卒」を積極的に採用したいという会社が少ないため、大学院進学をすると就活のハードルが上がってしまいます。

 

不人気の理由は、おそらく、大卒と比べて特別優秀というわけではないこと。

むしろ、進学した分だけ年齢を重ねてしまい、基本給を高くする必要があったり、中途半端にプライドが高かったりと、悪い要素が目立ってしまいます…

 

 

なお、、、

就活が難しくなってしまう理由はもう一つあります。

 

それは、進学してしまうと就活の時間を確保することが難しくなってしまうこと。

大学院を修士で終了して一般企業に就職する場合、2年間という短い期間で修士論文のための研究をしながら、それと並行して就活をしなければなりません。

 

もちろん、大学生と同じく、卒業のために必要な単位(講義)があったり、生活のためのアルバイトが必要だったりする状況に変わりはありませんので、就活の時間なんてほとんど確保することができません。

 

 

大学院に進学しても何らアドバンテージにならず(むしろマイナス)、環境としても圧倒的に不利な状況。

できるだけ好条件の一般企業に就職することが目的なら、大学院に進学しない方が賢明です。

 

2. 貴重な時間を失う

二つ目のデメリットは、貴重な時間を失ってしまうこと。

 

多くの大学院生が投じることとなる「20代前半の2年間」というのは、一生の中で最も貴重な期間

就活さえ失敗しなければ、金銭的にゆとりを持ちながら、プライベートの時間を自分のために使うことのできる大変貴重な期間です。

 

これが20代後半に差し掛かって来ると、友人たちが次々と結婚し、焦りの気持ちが強くなっていきます。

そして、結婚して子供が生まれれば、プライベートの時間も自由に使えるお金も…

 

もちろん、結婚をしない方が良いと言いたいわけではありません。

“家庭を持つ”ということも、何事にも代えがたい大変貴重な経験です。

 

その一方で、数十万、数百万円のお金を自分のために使ってみたり、友人達とのんびりバカンスを楽しむことができる期間は一生の中でもわずかな期間しかなく、その貴重な経験を失う大きなリスクがあるということです。

 

ボクはその貴重な時間を、毎日毎日一人で顕微鏡を覗き込む時間と夜勤バイトの時間に投じてしまい、その後はブラック企業で消費させられることとなってしまいました。

 

苦難を乗り越えたその先に、”楽しみの時間”を取っておいた

…ハズが、貴重な期間をそのまま通り過ぎてしまった後悔があります。

 

3. 強みを実感できない

 

条件のいい会社に入れるチャンスを失い、

貴重な2年間も失ってしまう大学院生。

 

しかし、その先には…残念な現実が待ち構えています。

 

 

三つ目のデメリット、強みを実感できないこと。

 

 

冒頭でお話しした通り、大学院では個々の学生に与えられたテーマについての研究を行うことが主な目的となります。

なので、自分のテーマに関する知識はとても詳しくなりますが、その分野の研究職に就かない限り、習得した知識が仕事で活かされる場面はほとんどありません。

 

身を削って手に入れた「大学院の経験」が役に立つ場面はあまりにも少なく、

(何のために苦労してきたんだろう…)

無意味感に苛まれてしまうこともしばしば。

  

実際のところ、、、

多くの一般企業で重宝されるスキルは『知識』ではなく、『コミュニケーション能力』だったり、『実務経験』だったりします。

一般企業で活躍したいなら、できるだけ早く社会人になって、実務経験を積み上げることが一番の近道なんですよね…(。-∀-)

 

こういった理由もあって、「大学院なんか意味がない」といわれてしまうんだと思います。

 

 

大学院卒のメリット

それじゃあ、、、

一般企業に就職するなら大学院進学は全く無駄って言いたいの?

 

というと、そんなことはありません(* . .)⁾⁾

たしかに、”社会人になったばかりの頃”は、大学院進学の意味を見出せずにいましたが、年を重ねるごとに少しずつメリットに気づく場面が増えてきました。

デメリットの次は、メリットについてお話しします。

 

1. 高い期待に応える力

一つ目のメリットは、周囲からの高い期待に応えようとする力が得られること

 

良くも悪くも、

大学院卒という看板は「上司」、「先輩」、「同期」からの高い期待にさらされることとなります。

 

「院卒だからこれくらい知ってるよね?」

「院卒なのにそんなことも知らないの?」

「院卒も大したことないね~」

 

大学院で学んだこと自体が一般企業で役に立つ場面はほとんどありませんが、周囲の期待に応えようとして必死に勉強せざる負えなくなること、

それによって、本当の力が磨かれていくことが大きなメリットとなります。

 

2. 論文を読む力

 

繰り返しお話している通り、大学院で学ぶ知識の大部分は、一般企業で役に立ちません。

が、唯一役に立つスキルがあります。

 

それは、論文を読む力!

 

論文というものはただ英語力があれば内容を素早く理解できるというものではありません。

毎日毎日浴びるように論文を読み、実際に実験を試してみて、そして自ら書くことで、内容を深く広く理解できるようになっていきます。

 

もちろん、論文を読めるからといって強力な戦力になるとは限りませんが、大学院を経験したからこそ得られるレアなスキルだということを覚えておきましょう。

  

3. キャラ被りしにくい

三つ目のメリットは、キャラ被りしにくいこと。

 

一つ目のデメリットでお話しした通り、大学院を卒業したところで特別優秀というわけではありません、、、が、そもそも「大卒」と「大学院卒」とでは会社から期待されるスキルが異なっています

そして、大学院卒の方が圧倒的にレアなので、キャラ被りをしにくく会社にとって不可欠な存在になりやすいというメリットがあるのです!!!

 

ボクが思うに、大学院卒の強みを活かしたキャラクターを確立していくためには、大学で学んだ知識に囚われないことが重要です。

会社では大学院卒という看板だけで、

「●●の資料をまとめて共有してくれる?」

といった具合に、何かと調べものを頼まれる機会がしばしば。

 

そんな時は、

「いや、、、あんまり詳しくないんで…」

なんて断ることはせず、積極的に応じていきましょう。

 

一つ一つの期待に応えていくことで、自分の知識を磨きつつ、不可欠な存在になっていきます。

 

進学すべき人とは?

最後におまけ。

大学院進学を満足できるパターンと失敗するパターンの特徴について、ボクなりの意見をまとめておきます。

 

満足できるパターン

研究職を目指したい人

まずはこれ。

研究職を目指すなら修士以上の学位がポピュラーとなるので、大学院進学を迷う必要はないでしょう。

 

たとえ一般企業へ舵を切ることになったとしても、夢を追い求めた経験はいい思い出

そして、その経験が一般企業に入社してから役に立つこともあるはずです。

 

とにかく勉強が好きな人

一般企業に就職したい場合でも、とにかく勉強が好きな人は、満足感を得られる可能性があると思います。

就活で不利になっても、会社での出世が遅れることになっても、

Ataru
Ataru

(大学院で充実した経験ができたんだからまあいいか…)

と思えるパターンです。

 

これとは対照的に、

(あんなに苦労したのになんでこんな惨めな思いをしないといけないんだー!)

と、思ってしまう可能性があるなら就職を選びましょう。

 

学歴コンプレックスのある人

大学院の隠れたメリットとして、最終学歴をカモフラージュできる効果があります。

 

大学院生は学費を払いながらアカデミックの研究を手伝ってくれるので、大学にとっては喉から手が出るほど獲得したい存在

学生が殺到するような研究室だと話は別ですが、どの大学にも人手の足らない研究室がたくさんあります。

それどころか、超有名大学の看板で学生を集めて、実際にはの研究機関に送り込んでいることも

 

そして、履歴書にはどの研究室に所属したかを書くことはあまりない(一般企業だと質問されることもあまりない)ので、大学受験に失敗してしまった人でも、超有名大学の緩~~い研究室を狙えば簡単にカッコイイ最終学歴を獲得することができちゃうのです。。。

 

大学受験に失敗して、「一生コンプレックスを抱え続ける」もしくは「有名大学の受験を乗り越える」くらいなら、超有名大学の大学院でカモフラージュしてしまったほうが、コスパがいい気がします。

 

ちなみに、新聞で政治家の最終学歴を見ると「~~~院卒」となっている人が多いですよね。

あれは、本当に優秀だから大学院卒なのでしょうか?(・∀・)

 

失敗するパターン

進路が定まっていない人

ありがちな失敗。

高校から大学への進学であれば、「とりあえず進学」が正解かもしれませんが、

大学院進学は、レールから外れていく行為です。

 

もし大学の卒業が近づいても、自分の進みたい方向に迷いがあるなら、とりあえず定時に帰れる会社に就職することが無難

就職してから、本当に進みたい方向をじっくり考えましょう。

 

モラトリアムを引ずる人

このパターンも結構多い気がします。

同じキャンパス内の研究室に所属すれば、サークルにちょこちょこ顔をだしたりして、大学気分を延長することができるかもしれません。

 

ですが、それはたったの2年間。

いい会社に就職できれば、定時に帰れて、たっぷりお金を貰えて、会社内にもクラブ活動があったりしますので、一般企業のコミュニティーの中で新しい青春を楽しんだ方がお得ではないでしょうか?

 

大学院でテキトウな時間を過ごしてしまうと、その後に地獄が…(°_°)

 

まとめ

大学院卒メリットとデメリットは以下の通り

[デメリット]

  • 一般企業に就職することが難しくなってしまう
  • 20代前半の2年間という貴重な時間を失ってしまう
  • 大学院で学んだ知識を活かせる場面が少なく、強みを実感しにくい

[メリット]

  • 高い期待を浴び続けることで、就職してから少しずつ力が伸びていく
  • レアスキル「論文を読む力」が身に付く
  • キャラ被りしにくい

 

貴重な時間を投じたところで、就活が難しくなり、特別仕事ができるようになるわけでもありませんので、一般企業に就職したい人には、大学院進学をオススメしません。

ですが、一般企業に就職したからといって、その経験が全く無意味になってしまう訳ではなく、3年、5年、10年…と経過していくうちに、少しずつそのメリットを感じる場面が増えていくように思います。

 

 

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