弁理士試験に挑戦する理由

弁理士に挑戦

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今から6年前の2018年、

ボクは弁理士試験の挑戦を本格スタートしました。

 

会社の仕事には直結しない資格のため、

仕事や家族との時間に支障をきたさないよう、隙間時間を駆使して少しずつ勉強を進めています。

 

 

なぜ弁理士に挑戦するのか?

どんなビジョンを描いているのか?

 

今回はそんなお話です。

 

 

 

そもそも弁理士とは?

弁理士とは、法律系国家資格の一つ

 

税理士であれば税の専門家、社会保険労務士であれば労働や社会保険の専門家、

であるように、

「弁理士」は特許権や著作権など知的財産の専門家です。

 

普段の生活で関わることがないため、あまり知られていない資格ですが、その制定は「1899年(明治32年)」

なんと100年以上の歴史を誇ります‼︎

 

 

この資格の難易度

まず受験資格はとくにありません。

高卒はもちろん、中卒でも挑戦可能です。

 

といっても、

特許庁が公開しているデータによれば中卒&高卒の受験者は「全体の1%程度」

受験者の半数以上は、理系大学院卒です。

ぺぎんとん
ぺぎんとん

発明を深く理解するための知識が必要なため、「法律系の資格」でありながら、理系出身者に人気

 

 

そして、その合格率は……

 

6~8%

 

国内トップクラスの超難関資格‼︎

 

 

これを突破するためには、「約3,000時間」という膨大な時間を費やす必要があるとされています。

 

もう一つの壁

 

弁理士の取得が難しい理由はもう一つ。

それは、、、お金

 

独学での突破は不可能といわれていて、弁理士試験のための予備校に通う必要があります。

 

合格までに必要なお金の目安は、

 

 

1,000,000¥

 

ぺぎんとん
ぺぎんとん

百万!!!

 

 

理系の大学院を卒業してから、

百万円を払って、3,000時間法律の勉強…(°_°)

 

 

なぜボクは、こんな鬼畜な資格に興味をもってしまったのでしょうか…?

 

 

 

興味をもったきっかけ

この資格との出会い

 

この資格との出会いを思い起こすと、中学時代にさかのぼります。

 

 

それは、職業について学ぶ授業。

各々で興味のある職業を調べて、クラスで発表しあうことになりました。

 

 

警察官、消防士、スポーツ選手、パイロット…

夢は膨らみます。

ぺぎんとん
ぺぎんとん

何にしよう。

 

 

そんな中、

一人の若い先生がニヤニヤしながら近づいてきました。

 

副担任
副担任

ぺぎんとん君はこの仕事がピッタリだと思うなぁ〜

 

手渡された一冊の本

 

 

『弁理士』でした。

 

 

ぺぎんとん
ぺぎんとん

べんりし…ってなんですか?

 

副担任
副担任

わからないから調べるんでしょ

 

 

もちろん、彼がボクの秘めたる才能を見出したというわけではなく、うまいこと人気のない仕事の説明をさせられただけに過ぎません。

 

ボク自身もこの仕事に興味を持つことはなく、

(なんか、地味な仕事だなぁ~…)

 

 

そんな第一印象でした。

 

 

二つ目の思い出

二つ目の思い出は高校3年生。

 

フツーの高校3年生と同じように、ボクは受験勉強に明け暮れていました。

 

将来の夢は偉大なる研究者

みんなをあっと言わせる大発見をしたい!

 

 

そんな傍ら、我が家にはもう一人の受験生

 

それは母親です。

  

二十歳で結婚した母は、末っ子(次男)のボクが大学受験を迎える頃に30代後半。

 

定年まで残り20年という長い長い期間を考えて「社会保険労務士」という資格に挑戦することに。

 

 

母の社会人経験はほぼゼロですが、

正社員になることが難しくても、この資格があれば電話一本で起業できる。

 

そんな風に考えたらしいです。

(実際のところ起業は難しいらしいですが

 

 

そんなこんなで、母は社会保険労務士としてのキャリアをスタート。

家の近所で働くパートのおばちゃんから、都心で働くビジネスパーソンに変貌しました。

 

 

たった一つの資格をきっかけに、自分のキャリアを切り開くことができる士業という働き方に驚くと同時に、

ボクの頭の中で「弁理士」の記憶が浮かびあがりました。

 

理系が活躍できる士業

 

もちろん、この時点では弁理士を目指すことになるなんてこれっぽっちも思っておらず、

瞬間的に浮かび上がった記憶は、再びボクの頭の奥底へと溶け込んでいきました。

 

 

 

三つ目の思い出

三つ目の思い出は大学2年生。

 

一年間の一般教養を終えていよいよ専門科目スタート‼︎…するやいなやの一言

 

ぺぎんとん
ぺぎんとん

(研究者はむりだ…)

 

 

専門性の深すぎる講義やら実験やらに全く面白さを感じることができずあっさり敗北

進路を見失ってしまいます。

 

 

結局のところサイエンスを楽しめたのは高校の資料集まで。

それよりもずっとずっと細かな基礎研究に一生を注ぐことなんて到底考えられませんでした。

 

 

 

ぺぎんとん
ぺぎんとん

でも、研究に進む他にどんな選択肢があるんだろう…?

 

 

 

頭に浮かんだものは「弁理士」

 

中学で習った公民の記憶を思い起こすと、あんな退屈な勉強を続けて超難関国家資格に挑戦しようなんて気になれませんでしたが、

とりあえず、知財(知的財産)の講義を受けてみることに。

 

そこで知財の面白さを知り、

大学の講師を通じて、小さな弁理士予備校の門を叩くに至ります。

 

 

大学卒業後に目指す進路は、特許事務所‼

最強の弁理士になるための挑戦が始まりました。

 

 

 

結果。

 

2024年、ボクは35歳になりました。

 

 

結果としてボクは、

最強の弁理士になれなかった。

 

いや、それどころか弁理士にすらなれていない。

 

 

 

 

在学中のプラン

 

最初にボクが思い描いたプランは、

弁理士試験の勉強にフルコミットして、大学卒業とともに特許事務所へ就職すること。

 

 

しかしその一方で、

予備校の先生からこんなアドバイスを受けました。

 

予備校の先生
予備校の先生

せっかく理系大学に通っているんだから、まずは自分の専門分野を磨いた方がいいよ。

 

話によると、ただ理系大学を卒業しただけでは弁理士の世界で理系のバックグラウンドがあるとはみなしてもらえない。

少なくとも大学院修士課程まで進んで、専門領域の知識を磨いてから弁理士になった方がいいよとのことでした。

 

ぺぎんとん
ぺぎんとん

なるほど…!

 

(弁理士試験の勉強ならいつでもできるんだし、今しかできないことに精一杯打ち込もう)

 

そうゆうわけで、

ボクは弁理士の勉強をほどほどにして、大学院への進学を決めました。

 

 

大学院での生活

 

大学4年生として研究室に所属してから修士を卒業するまでの3年間は、ただひたすら研究に打ち込みました。

退屈だった大学の勉強も具体的な目標が定まると案外楽しめるものらしいです。

ファーストオーサーこそなれなかったものの、二本の論文に名前を入れてもらうこともできました。

 

 

もちろん弁理士の勉強も完全に中断していたわけではありません。

将来的に弁理士として働くことを見越して、在学中に3つの資格に合格しました。

  • 知的財産管理技能検定三級
  • 知的財産管理技能検定二級
  • ビジネス実務法務検定三級

 

 

大学院終了後の進路

そんなこんなで、大学院生活も終わりを迎えます。

 

卒業後の進路は特許事務所…?

 

 

いや、まだ早い。

ぺぎんとん
ぺぎんとん

(アカデミックの研究だけじゃなくて、企業での応用研究も学んでおこう!)

 

研究室での生活を通して研究の面白さを知ったボクは、もう少しだけ研究を学びたいという気持ちが芽生えていました。

 

(弁理士ならいつでもなれるよね)

 

ボクは研究職に舵を切ります。

 

 

 

、、、が、

それが甘かった。

 

 

研究職はみんなが憧れる仕事。

ただでさえ私立大学出身のボクが、「ちょっと経験しておこう」なんて生半可な気持ちで勝ち取れるものではありませんでした。

 

マヌケなことに、滑り止めすら考えていなかったボクは、ブラック企業の闇の中へ転げ落ちていきました。

 

 

 

 

 

そして…

必死の思いでホワイト企業へ這い上がったボクは28歳。

辛い時代を支えてくれた妻と子供がいます。

 

今更別の業界に飛び込みたいだなんて、、、

 

 

とても言えませんでした…

 

そして今

そうゆうわけで、

ボクは28歳からスキマ時間だけで弁理士の勉強を始めました。

 

仕事に支障がでないように、

家族との時間を損なわないように、

あくまでも趣味としてのんびり取り組んでいます。

 

 

この資格を取得できたとしても、おそらく転職することはありません。

 

資格の取得する頃には30代中盤〜後半

そこからゼロスタートしても今の待遇を上回るとは思えませんし、そんなリスクを冒すこともできません。

 

それに、

当時、思い描いたゴールとは違った形になりましたが、今の生活も十分気に入っていたりしますので。

 

 

ただ趣味の範囲内で、やり残した夢の残骸を片付けたい

それが、弁理士に挑戦する理由です。

  

 

資格を活かすプラン

弁理士試験は”ただの趣味”。

転職のつもりはありませんが、せっかく勉強するからにはこの資格を活かすためのプランをいくつか考えています。

 

一つ目のプラン

一つ目のプランは、弁理士受験生のための情報発信

 

弁理士試験の勉強を通じて感じたことは、情報の乏しです。

  • 勉強を始めるために必要なもの
  • 出願の時期や方法
  • 試験会場の服装

などなど。

 

ほんの些細なことでも中々解決策を見つけることができず、余計な時間を消耗してしまいました…

 

そういった経緯で弁理士受験生のための情報発信をしていきたいと考えるようになりました。

このブログはそのための準備段階になります。

 

二つ目のプラン

二つ目のプランは、副業として弁理士の資格を活用することです。

 

一番ベストな形はボクの専門分野(医学・生物学)と絡めた特許の仕事ですが、、、

実務経験のない弁理士が副業として特許に取り組むなんてリスクが大きすぎる

というか、そもそも依頼してもらえない気がします。

 

そこで、「著作権」の領域で地味~に活動していくことを最初の目標にしています。

具体的には、ブログ、SNS、youtubeに関するお悩み相談。

 

副業として活動する人が増えてきましたので、そういった方々の相談相手として活動できればいいな~と思っています。

 

全くお金にはならなそうですが、弁理士としての活動ができればとりあえず目標達成です。

 

 

弁理士としてのキャリアを少~~~~しづつ積み上げながら、あわよくば自分の専門分野で特許の仕事ができればいいなとも思っていますが、、、

その辺りは全然見えてこないので、追々考えていきたいと思います。

 

三つ目のプラン

現在の本業を続けながら特許事務所でも働く。

 

現在勤めている会社では副業が認められているため、もし受け入れてくれる会社があるなら、週1、2日間だけ特許事務所の弁理士として働くことを考えています。

 

そうすれば自分の専門領域の特許を担当できるかもしれません。

 

また本業では、医療用医薬品の臨床開発を請け負う専門の会社で働いています。

弁理士としてライセンス化のお手伝いができれば、その次のステップとセットで請け負うこともできるのでは?

なんて、考えたりしています。

 

 

最後に

 

以上、ボクが弁理士を目指し続ける理由でした。

 

最後に、本田健さんの「人生の目的」から、ボクの心に突き刺さった一節を引用させていただきます。

人生の目的は、道端に落ちているわけではなく、自分探しの旅の途中、インドの田舎で偶然に見つけるものでもありません。

どちらかというと、ごく日常生活のなかで、ふとしたときに見つかるものです。

それは、あなたが気づくもの、感じるものです。一生懸命に考えた末に見つかるわけではありません。

なぜかというと、人生の目的は、思考の世界にあるのではなく、感情の世界にあるからです。逆に言うと、考えているあいだは見つかりません。

引用:人生の目的 ~自分の探し方、見つけ方~ | 本田 健
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みなさんにはありますか?

一生をかけて追い求めたい、人生の目的が

 

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