コンビニバイトで学んだこと

思い出

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高校時代の一コマの中に、

全校集会で響き渡る数学教師の熱弁が鮮明に記憶されています。

 

 

「バイトなんかで小銭を稼ぐより、いい大学に入っていい会社に就職すればもっともっと効率的にお金を稼ぐことができます!」

「だからバイトは無駄です!絶対にやらないでください!」

 

 

今でも記憶に残る理由は、

 

(…ん???何か違うぞ???)

 

そんな違和感が沸き上がったからで他ありません。

 

 

なぜバイトの目的をお金稼ぎと決めつけるのだろうか?

そもそも、バイトをやめることで、いい大学に入れるのだろうか?

 

 

 

 

あれから15年

 

働き盛りの会社員となった今でも、この違和感が塗り替わることはありませんでした。

 

 

学生であるからこそ、勉強ばかりに目を囚われてはいけない。

 

いろいろな仕事を経験させてもらって、

何のために勉強をするのか?

なぜ大学に行く必要があるのか?

 

そして、どんな人生を歩いていきたいのか?

 

そんな時間をもつことが大切ではないでしょうか?

 

 

今回の記事では、ボクが経験してきたバイトの中で一番学びの多かった、

コンビニバイトについてお話しします。

 

 

 

コンビニを選んだ経緯

コンビニバイトの経験は、大学院修士課程に所属していた2年間。

 

なぜコンビニを選んだのかというと、

繁華街のキャンパスから、ちょっと人里離れた研究室の近くへ引っ越したボクが、

家の近で、安定して、効率的に稼ぐには、コンビニバイトが最適に思えました。

 

 

平日は9:00〜21:00頃まで研究室。

 

金曜日と土曜日の23:00〜7:00を夜勤のコンビニバイト。

 

 

仕送りをしてもらうこともできたのでしょうが、同年代の大多数が社会人になっているであろうこの年齢で親にすがってはいけないと、

そう感じていました。

 

 

仕事の内容

品物出し

夜勤バイトの一番メインとなる仕事。

続々とトラックから運ばれてくる品物を一つ一つ棚に陳列してきます。

 

空っぽの棚に陳列するだけなら楽ちんなんですけど、

古い品物を一旦出して、その後ろに新しいしたものを入れていく必要があるため、かなり面倒な作業となります。

 

レジ打ち

その次に重要な仕事はレジ打ち。

陳列の作業をしながら、ポツポツと来店するお客さんをさばいていきます。

 

大勢のお客さんがやってきてアタフタすることはほとんどありませんが、

深夜にやって来るお客さんは、酔っぱらいだったり、モラルの悪い客だったり、とにかくイライラさせられます。

 

揚げ物の調理

レジの脇に並べる揚げ物の調理も仕事の一つ。

お客さんがあんまり来ないので、頻繁ではありません。

 

冷凍庫から商品を取り出してスイッチ押すだけですが、トングで慎重に扱う必要があるので、正直、面倒です。

 

時々、大量に注文するお客さんがいて、

 

ぺぎんとん
ぺぎんとん

(10個!?まじか〜…)

 

という気分になります。

 

そして、身体中に揚げ物の匂いが染み付き、揚げ物が嫌いになります。

 

掃除

品出しが片付いたら、軽くフロアの掃除とゴミ捨て。

掃除は電動のマップのようなものを走らせるだけですし、ゴミ捨ても袋を結んで倉庫の中に放り投げるだけ。

簡単な作業です。

 

コンビニで働いてから初めて知りましたが、専門の業者が回収する場合は燃えるゴミだろうが燃えないゴミだろが、ひとまとめに処理されるそうですね〜

 

【学んだこと】

接客業は超ストレス

コンビニで働いて最初に気がついたことは、接客業の大変さ

 

夜勤だったことも影響しているかもしれませんが、客とのやり取りが本当にストレスでした…

 

  • 店員の呼びかけを全てシカトする人
  • 袋の入れ方にいちいちケチをつける人
  • お手拭きを入れろと騒ぐ人
  • お金を叩きつけるように置く人
  • レジにいないだけで怒鳴り散らす人
  • 品物を落としても知らん顔な人
  • 無断でトイレを使って、撒き散らす人

 

客側だとなかなか気が付かないかもしれませんが、店員が人間であることを忘れたような言葉遣いだったり、横柄な態度だったりに、日々怒りが湧き上がります。

 

 

その一方で、

(わずかながら)素晴らしい方もいます。

 

「いらっしゃいませー」

 

に対して、アイコンタクトで

「こんばんわ〜^^」

と挨拶をしてくれる人

 

マイバックをもってきてくれて

「ビニール袋はいりませんよ。資源を大切にしないとですからね

と気遣いのできる人

※当時はレジ袋有料化前

 

商品を渡した後に、

「ありがとうございます」

と言ってくれる人。

 

思わず、

ぺぎんとん
ぺぎんとん

またお越しください

という言葉が出てきます。

※基本、客のことが嫌いなため中々言わない

 

やっぱり人にとって一番大切なことは、思いやりの気持ち

 

コンビニ店員に対しても気遣いのできる人は、(本当にいい人なんだろうなぁ〜)と心から尊敬します。

 

どんな立場になっても、この気持ちを大切にしていきたいです。

 

夜勤は割に合わない

人によって合う合わないがあるのかもしれませんが、夜勤のある仕事を絶対に選んではいけないということに気がつきました。

 

1. ず〜っと体調不良

夜勤で働いてから、8時間、9時間寝ればいいだけ。

もともと寝つきのいいボクはその程度に考えていました。

 

しかしこれは大間違い!

 

夜勤明けでしっかり睡眠を取ったとしても、数日間、疲れが抜けることはありません。

一日中頭がグラグラして、憂鬱な気持ちが続きます。

 

そして、リズムが戻ってきた頃に再び夜勤💀

 

これの無限ループにより、毎日毎日頭がグラグラの日々を過ごすことになります。

 

このデメリットを考えると、夜勤の時給は全然割に合わないんですよね。

 

2. アル中になりかけた

平日は朝型

土日は夜型

 

いくら寝つきのいいボクでも、コロコロ体内時計を逆転させることには無理がありました…

 

でも、しっかり寝ておかないと辛い一日が待っています。

  

そこで頼ったアイテムは、

 

大量のアルコール

  

眠りたい直前にガバガバ飲めば、

あら不思議。

あっという間に夢の中。

 

いくら疲れていても、これでしっかり眠ってしっかり目を覚ますことができるのです。

 

幸い、体を壊す前にバイト期間の終わりを迎えましたが、これが本職だったと思うとゾッとします。 

 

フリーターはヤバい

 

フリーターは辛いぞ!

 

大人達は口を揃えて言いますが、

学生時代のボクは、フリーターの何が辛いのか全く理解できていなかった。

 

仮に時給800円(当時の相場)だとしても、

800円x8時間x20日=128,000円/月

 

 

週休二日で一日たったの8時間

これだけで、一人暮らしに十分なお金を稼げてしまいます。

 

 

(会社に縛られることなく、自由に生活できるなら全然悪くない)

 

そう思っていました。

 

 

 

しかし、

この考えが180度ひっくり返った原因は、店長との出会い

 

 

彼は、絵にかいたようなクソ人間だったのです。

 

 

いつもバックヤードで、机に足を投げ出してぺゃくちゃご飯を食べる彼は、

監視カメラに写し出された客を見ながらゲラゲラ悪口を呟いていた。

 

趣味は、競馬に、パチンコ、風俗通い

 

 

毎週毎週、彼と時間を共にしたボクは、重要な気づきを得ました。

 

 

目標を失った人間は快楽に溺れていくこと

そして、快楽に溺れた人間めちゃくちゃダサくて、めちゃくちゃ辛そうであること

 

 

こんな大人にだけはなりたくない

 

フリーターじゃなくて、正社員になろう。

独身もマズい、結婚してオヤジになろう。

 

 

彼を見ていて、、、

そう思うようになったんですよね…

 

 

 

まとめ

<コンビニ夜勤バイトの特徴>

・給 与:★★★★☆

・楽しさ:★★☆☆☆

・キツさ:★★★★★

・難しさ:★☆☆☆☆

 

不器用な人でもこなせる簡単な仕事なのに、時給も高い。

しかし、一人で黙々と単純作業をするため、面白みはほとんどありません。

 

<学んだこと>

  • 接客は辛い!…でも、学びも多い!
  • 夜勤は割に合わない
  • フリーターになってはいけない理由

 

実体験に勝る学びはない。

学生のうちに、いろいろな仕事を経験しておきましょう!

 

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