今回は社会面のニュース「あおり運転」についての記事です!
みなさん「あおり運転」についてどう感じていますか?
騒がれ始めてから数年が経ちますが、いまだにこのニュースが絶えませんね…
耳に入るだけで思わずモヤモヤしてしまうこのニュース(。-∀-)
…ということで、
どうすれば「あおり運転」がなくなるか、について考えてみました。
悲惨な事故
まずは、あおり運転に関するニュースを整理します。
東名夫婦死亡事故
2017年6月5日、神奈川県の東名高速道路で、静岡県に住む萩山嘉久さん(当時45)・友香さん(当時39)夫婦の乗ったワゴン車が、“追い越し車線に停車中”、後続のトラックに追突され、夫婦は死亡。一緒に乗っていた長女(17)と次女(13)は、奇跡的に助かりました。
(出典:TBS NEWS)
ボクも萩山さんと同じ二児の父親。
残された子供たちのことを考えると本当に辛いニュースです(:_;)
堺のバイクあおり運転
2018年7月、堺市南区の路上で42歳の男が運転中、後ろからバイクで追い抜いた大学生に激怒。時速100キロ近いスピードで追いかけ回し、車をぶつけて転倒させ、死亡させた。その際、男が乗るドライブレコーダーに「はい、終わり」とつぶやく音声が録画されていた。(出典:exciteニュース)
衝撃的なニュースとして大々的に報道されていましたね…
あおり運転では異例の殺人罪が適応され、懲役16年の実刑判決が確定しています。
むしろ、「ここまで決定的な証拠がないと殺人罪が適応されないの!?」と思ってしまいました。
常磐道煽り運転事件
被告は2019年7~8月、浜松市の東名高速、愛知県岡崎市の新東名高速、常磐道の3カ所であおり運転をしたとして強要罪に問われた。常磐道の事件では、停車させた車の会社員男性(25)の顔を殴り、約1週間の打撲を負わせたとして傷害の罪でも起訴された。(出典:朝日新聞DIGITAL)
数々の悪質なあおり運転が明らかになっても、最終的な判決は懲役2年6月で執行猶予4年。
懲役2年6月とはいっても…
執行猶予がついているので、猶予期間中に罪を犯さなければ実刑を逃れることとなります。
あおり運転をされた被害者の方々は、運が悪いと亡くなっていたかもしれません。
それなのに、執行猶予って…(-.-)
あおり運転そのものを直接罰する法的根拠が存在しないことが問題視された事件です。
この事件をきっかけに、「妨害運転罪」が創設されることとなりました。
あおり運転に対する法規制
次に、あおり運転に関する法規制を整理します。
車間距離不保持
安全な車間距離を取らずに前車に著しく接近する行為
<高速道路>
・3か月の懲役/5万円の罰金
・反則金9千円(普通車)、基礎点数2点
<一般道>
・5万円の罰金
・反則金6千円(普通車)、基礎点数1点
あおり運転を対象にしたものではないので、罰則が軽すぎますね…反則金で比べると一時停止違反でさえ「7千円(普通車)」
※ちなみに、基礎点数は「6~14=免停」、「14以上=免許取消し」です
危険運転致傷罪
危険運転(あおり運転を含む)を原因として相手を死傷させる行為
・20年以下の懲役
・基礎点数45 – 62点(免許取消)
もともとは悪質な飲酒運転による死亡事故の厳罰化の声を受けて成立した法律です。
大変重い刑事罰が規定されています。
…ですが、実際に事故が発生しないと適応できません。
妨害運転罪
故意に妨害運転をする行為
<高速道路で他の車を停止>
・5年以下の懲役/100万円以下の罰金
・基礎点数35点
<それ以外の場合>
・3年以下の懲役/50万円以下の罰金
・基礎点数25点
常磐道煽り運転事件を受けて、2020年6月より施行された法律。
「あおり運転」という行為に対して、規制できるようになったところがポイント!
「それ以外の場合」でも、基礎点数25点。
一発で免許取り消しです。
おまけに2年間再取得できません。
あおり運転の厳罰化がもたらすものは?
あおり運転の動機はイライラやストレス。
そんな身勝手な理由で故意に重大事故を引き起こす行為は絶対に許せません!
刑事罰強化の声が上がっているのも納得です
あおり運転をする人なんて、片っ端から「妨害運転罪」で捕まえろ~~!
…と思ってしまうところですが…
本当にそれで万事解決するのでしょうか?
抑止力にならない
あおり運転の原因は突発的な感情によるものですよね?
そうなると「重い刑事罰が科されるからやめておこう」
なんて冷静な判断ができる人は少ないと思います…
そもそも、そこまで頭が回るなら、あおり運転なんてしませんよね…
被害者の納得感は得られるかもしれませんが、厳罰化は抑止力にならないのでは?(TT)
凶悪事件の増加?!
運転免許証は一番身近な国家資格。
いざとなったときの受け皿の役割を担っている側面があるように感じています。
人生の中で大きな失敗をしてしまったとしても、運転免許証があれば、挽回していくための足掛かりになるはずです。
ということは…
その運転免許を失ってしまうと、挽回の難易度がぐっと高まってしまいますよね…
仕事を失って、運転免許証も失ってしまったら自暴自棄になって、もっと凶悪な事件を引き起こしてしまうのでは?.
あおり運転の兆候があったからといって、片っ端から運転免許証を取り上げてしまうのは考えものです。
加害者もある意味被害者
あおり運転なんて絶対にやってはいけません!
…ですが、加害者の気持ちもちょっとだけわかります…
なぜなら、ボクも車を使った仕事の経験があるのです。
一日3〜4時間の運転でしたが、本当にストレスでした。
営業先での理不尽な要求、長時間残業、上司からのパワハラ
頭がグラグラ、フラフラ。心臓バクバク。
こんな状態が毎日毎日続いていたら、自分も加害者になっていたかもしれません。
ボクの考え
大きなトラブルの前には、必ず小さな兆候があるものだと思います。
PCだって、いきなりクラッシュすることは珍しいですよね〜??
おかしなフリーズをしたり、頻繁にシャットダウンするような兆候があるように思います。
あおり運転にしても、大きなトラブルの前にその兆候があるはずです。
なので、出来るだけ早い段階でこの兆候を取り締まることが最善の解決策だと思います。
妨害運転罪も事故の前に取り締まれることになっていますが、加害者が仕事を失ったり免許証を失ってしまうので、もっと早い段階の取り締まりが必要です!
反則金を強化すべき
実現可能性は全く分かりませんので、個人的な考えをつぶやきます。
刑事罰を強化するのではなく、反則金を強化して、巡回するパトカーの数を増やすべきだと思っています(*_*)
あっちこっちにパトカーがいたら絶対にあおり運転しようなんて思いません!
スピードメーターが気になっちゃうくらいですから(笑)
- あおり運転の抑制
- 交通マナーの改善
- ついでに、雇用の創出
一石三鳥ヽ(^o^)
なんて上手くいくかな?笑
ちなみに反則金にしても…仕事で運転している場合は、運転手ではなく会社が支払うようにするべきです。
そうすれば会社の上司も
トロトロしてないで早くこいよー!
ではなく
(反則金が高いから)絶っっ対、交通ルール守れよー!
となっていくはず!
…
以上、あおり運転についての記事でした。
自動運転の技術が向上していけば、いずれ「あおり運転」がなくなってのでしょうが、まだまだ時間がかりそうです。
単に「加害者が悪い」という結論では、いつまで経っても問題が解消されないように感じました(>_<)
Comment