おはようございます。
毎週土曜日は「思い出」に関する記事を更新しています。
本日はブログのタイトルにしている「ゆとり世代」という言葉について振り返ってみたいと思います。
ゆとり世代の定義とは?
ゆとり世代には明確な定義はないそうですが、一般的には小中学校において「ゆとり教育(2002年~2011年)」を受けた世代を指すそうですね。
「1987年4月2日~2004年4月1日」に生まれた方々がこれに該当します。
そうなると筆者は「1989年生まれ」ですので、中学入学~卒業までの3年間しかゆとり教育を受けていないことになります。
今まで散々「ゆとり世代」といってきましたが、実はちょっと”かすっている”くらいなんです
でも、1989年生まれは「ゆとり世代」という言葉を目の当たりにした年では?
と考えています。
1989年生まれの悲劇
1989年生まれが「ゆとり世代」という言葉を目の当たりにした年と考える理由は、
「平成元年生まれ」という区切りの年
であったということです。
いつからいつまでが「ゆとり世代」ということをしっかり記憶している人はあまりいませんよね?
ですが、「平成生まれ=ゆとり世代」というイメージをもっている人はとても多いのです。
よって、「平成生まれ」ということに気が付くと…
あ~…”ゆとり世代”ね…
という反応になってしまいます(*_*)
平成元年生まれに偏見が降りかかる
もう一つの理由として、「平成元年生まれ」が社会人になったときは、
平成生まれはゆとりでバカ
日本は終わり
と、「ゆとり世代」に対する極端な偏見をもつ人が多いように感じました。
現在では仕事を教える先輩社員たちも「ゆとり世代」が増えてきました。筆者も32歳です。
新入社員に対して、
これだから「ゆとり世代」は!
なんて絶対に言いません。自分もゆとり世代ですから。
平成生まれは悪口ではなかった
もともと「平成生まれ」というワードは悪口ではありませんでした。
たしかに、小学校に上がったとき、中学校に上がったとき、
もう平成の世代が来たのかー!
という反応がありました。
ですが、それは「使えない奴らが来た」というものではなく「時が経つのは早いな~」 という意味でした。
なので、驚いた反応をされても特にイヤな思いをした記憶がありません。むしろ話のネタとして重宝していました。
ですが、高校に上がった頃を境に風向きが変わってきます。
「ゆとり教育が失敗だったのではないか?」という声がジワジワ高まって来たのです。
その影響もあってか、おバカキャラクターを過剰に演じる平成生まれのタレントが激増しました。
薄々感じていた方もいらっしゃるかもしれませんが、おバカタレントの多くはおバカを演じていたのです。ブームが去ったあと、「本当は頭が良かった」という方も結構いましたよね。
しかし、真に受けてしまう人が多いのが現状です。
「平成生まれ」=「おバカ」の空気感が浸透していきました。
極め付けは、筆者が大学に進学した2008年、学習指導要領の改訂により「脱ゆとり(教育)」と称されてしまいました。
「ゆとり世代=失敗作」を国が認めた…
世間の反応は「もう平成の世代が来たのかー!時が経つのは早いな~」という好意的なものではなくなり、「ゆとり世代の失敗作が来た(*_*)」と変わることになります。
ゆとり世代から見た「ゆとり教育」
ゆとり教育の変化は、ゆとり現役世代にも感じるものがありました。
まず教科書が変わりました!
いや、筆者の場合は中学1年生からゆとり教育ですので、小学から中学に上がったら教科書が変わるのは当たり前ですよね?^^;
変わったというのは、「3つ年上の兄が使っていたものと比べると厚さもデザインも大きく異なるものが渡されたことに気が付いた」ということです。
これは、正直がっかりでした。
小学生にとって中学生は憧れの存在です。子どもっぽい教科書から、中学生らしい小難しい雰囲気の教科書に変わることを期待していたのに、小学生と同じようなものが渡されたとき…
え?小学生の教科書と何も変わらないじゃん…
というのが感想です。
むしろ「大丈夫か?」と思いましたし、兄からもバカにされました。
親たちはかなりの危機感を覚えたようです。
教科書以外の変化として、
成績表が変わりました!
以前までは相対評価といわれていて、クラスメイトの成績を考慮して1〜10の成績をつけるものでしたが、クラスメイトの成績を考慮しない絶対評価(1~5)に変わりました。
これにもがっかりしました。
教科書と同じで、小学生の成績表と変わらないからです。
小学生の成績表は「よくできた、できた、もう少し」の三段階評価から、「5, 4, 3, 2, 1」の5段階評価になりましたが、ほぼ同じですよね。
テレビをつけると小学校の運動会(かけっこ)で、順位をつけるのやめたというニュースが流れていました。
「これ以上、やる気を削ぐようなことしないでほしいな…」
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