大学時代の夢

思い出

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おはようございます。

平日は5:30起床の習慣が身についているのですが、休日はどうしても早く起きられません。やっぱり、平日・休日に関係なく同じ時間に起きたほうがいいんですかね~。

本日は大学時代の思い出についてお話ししたいと思います。

大学進学の目的

将来の夢は生命科学分野の研究者

大学を卒業したら、修士課程、博士課程と進学していき、そのまま大学に残って研究を続ける。そして、いつの日か教授まで上り詰めて、あわよくばノーベル賞♪

そんな理想を抱いて大学に進学しました。

たしかに難しい目標かもしれないけど、可能性がゼロというわけではありません!

たった一度だけの人生ですから、どうせなら難しい目標に挑戦した方が面白いですよね!それに、理数科目には絶対の自信がありました。

「諦めない限り、必ず夢は叶います!


…が、その夢は大学進学から1年も経たずに消え失せることとなりました。

生物学のドラマ

高校時代の生物の授業には、まるでドラマを見ているような興奮がありました。

今から100年ほど前、生物の姿形を決定する設計図=「遺伝子」の本質が「核酸」という単純な物質であることが証明されました。

「核酸」は4つの要素(A・G・C・T)だけでできています。現代人にとっては2つの要素(0・1)の組み合わせで複雑な情報を記録できることは常識ですが、当時は常識を超えた大発見だったようです。

さらに、その核酸が「二重らせん構造である」という発見によって、どのように遺伝子が複製されるのかが明らかになりました。これによって、分子生物学の時代が本格的に始まります。

今では、人工的に遺伝子を増やしたり、組み替えたりすることが可能となりました。昨年のノーベル化学賞の受賞理由も「ざっくりいうと、めっちゃ効率的な遺伝子組み換え技術の開発(CRISPR-cas9)」です。ただし、この新技術(CRISPR-cas9)によって、中国では遺伝子組み換えベイビーが誕生してしまいましたね…

筆者が高校生の頃に話題となっていたのは、再生医療です。

人は元々一つの細胞(受精卵)が分裂し、そして「分化(特化した細胞に変化)」することで、目、鼻、耳、心臓…など全ての器官がつくられます。

しかし、一度「分化」した細胞は元に戻らないため、「目」、「心臓」などの器官が壊れてしまうと、自己修復できず、他人から移植してもらうしかありません。

移植を希望している患者さんは大勢いて、待機希望者の多い腎臓の待ち時間は10年を超えるといわれています。移植を待てずに亡くなってしまう患者さんもいます。

2006年、この常識を覆したiPS細胞のニュースがありました。「分化した細胞を元に戻すことに成功しました」ということです。この技術を応用することで、「目」、「心臓」などの器官を人工的に作ることが期待されています。

そんな遣り甲斐のある仕事に関わりたい。そう思いました。

ところが…大学の講義は対照的でした。

理想と現実

たった一年も経たずに消え失せた夢。

その理由は「井の中の蛙」…とは違った類いでした。

たしかに、クラスのみんなが優秀だったということもあります。ですが、それ以前に…大学の講義にどうしても興味を持つことが出来なかったのです。

アルファベットと数字を組み合わせた分子がどっさりと出てきて、その名前と役割をただひたすら覚える。「この基礎研究が新しい治療法に繋がる」といわれても…クラスの同級生と同じように目をキラキラさせながら講義に取り組むことができませんでした

研究というとかっこよく聞こえますが、「お金をかけた、ただの自由研究」そんな気持ちが頭から離れない…

研究者としての活動の先には華々しい瞬間を迎えることもあるかもしれません。

ですが、「こんなことを一生続けていくなんてとても耐えられない」。
そう思ってしまいました…

新たな目標

それからというもの、ただなんとなく大学生活を過ごすこととなりました。

「留年さえしなければいい」
その考えでテキトウに講義を受け流します。バイトでほどほどに稼いで、サークルでただ時間をつぶすだけ。そんな毎日を過ごしていました。

「せっかく大学まできて、何やってるんだろうな~」

この頃はいつもモヤモヤしていました。

目標がないから何をすればいいのかわからない。やりたいことが決まらない以上、社会人にもなりたくない。学生生活を満喫しようにも、何をしても楽しくない。

「何故、人は生きるのか」

意味のないことばかりが頭に浮かびます。

こんな状況の中、転機となったのは母の姿でした。

母は筆者が高校生の頃から「社会保険労務士」の資格取得を目指して受験勉強に励んでいました。資格を取ったら社会保険労務士として事務所を立ち上げる。従業員を雇わず、オフィスを借りなければリスクは小さい。だから「どうにかなる!」と…(笑)

自分も同じようなことを言っているときは毎日が楽しかった。

羨ましい…

いや待てよ…大学の講義自体には興味をもてなかったけど、同じように資格に挑戦すればいいのかΣ(゚Д゚)

大学生だからといって、大学の講義以外のことに力を注いでも問題ありませんよね?

こうして、大学二年生の秋から、新たな目標に挑戦することとしました。
充実した日々を取り戻すきっかけは、意外なところに転がっているものですね。

(つづく)

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